彼女達は、何になりたかったのか?

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アイドルを観る時は大抵グループ単位ではなく、1メンバーとして個人の人生単位でどんな背景でステージに立っているのかについて考えてしまう。

というかいつの間に、そう考えるようになった。
良くないことって分かっているけど、興味を持ち始めた頃は掲示板は良く観てしまう。全部鵜呑みにするわけでもないが、その子がどうやって生きてきたか結構気になっちゃって調べる。
だからこそ今の自分を見てほしいんだろう、とても一方的に、こちら側から気持ちだけ向き合ってあげたいという感覚だろうか。


欅坂のドキュメンタリー映画を見た。みんな見て欲しいからネタバレも程々にしたい。

欅坂の1期生のみんなは、自然に自己犠牲の気持ちが滲み出ていて、優しい子たちばかりだ。逆に言って仕舞えば、自分はこうしたいと思った、あーしたいと思った、っていうコメントは映画の中でほとんどなかった。
観終わってから1つの感情で心が一杯になった。

『この子たちはどんなアイドルになりたかったんだろう』

それは今考えてもわからない、、、
彼女たちはどうなりたかったのか、はおいといて。


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彼女たちはどうなったのか。どんな存在になったのか。

それは優しさで溢れた愛の避雷針になったと思うんですよね
欅の楽曲の1人称は主に『僕』で、楽曲ごとにいろんな主人公が登場してる。(全部同じ主人公のストーリーだって言う人もいるよね〜)
いろんな曲の主人公を守ったのが避雷針に出てくる『僕』なんだと思うんです。

複雑な人間関係の盾になってくれる避雷針は欅で、欅はみんなに平凡な日々を約束するという、愛とか勇気とか何かしら優しさを与えてくれた。
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だから櫻になったら1人1人綺麗に咲いて、なりたいように好きに輝いてほしい。どんな姿でもみんなと調和できると思うから。



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映画が終わったのは23:30頃だった。電車賃をケチって、四つ目通りを歩いて北上しながら避雷針を見ていると涙が出てきた。アイドルのことを考えるとどうしても、アルコールスイッチが入る。
半泣きでレモンサワーを飲みながら1人歩いていたら、「お姉さん大丈夫ですか?」と中途半端にカッコつけた男性に声をかけられた。どういう意図なのかは置いといて、この歳の女が1人で泣きながら酒飲んで歩いている理由がアイドルの映画だなんて、そんな世界もあるんだよ
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#20200921
#東京スカイツリー #避雷針 #僕たちの嘘と真実 #欅坂46 #櫻坂46 #アイドル

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