神さまコミュニケーション

神さまと繋がる前に自分と繋がりんしゃい！

伊奘諾のおじいちゃんは前に神様から認識されやすいエネルギーの状態に整えるのが大事って言ってたけど、それって修行して強くなる感じ？

『はっはっは！人間はそう受け取るのか。
修行好きで困ったもんじゃのう。
パワーアップとか、修行と聞くと今の自分に更に付け足していくイメージがほとんどじゃろ？
逆じゃ。
ありのままの自分、魂そのままの自分で在ることが1番自分と相性の良い神との距離を近付ける。』

何かを付け足す前のまっさらな自分かぁ。
自分を偽ったり、良い人でいようとしちゃったり、悪ぶったりしたら自分のエネルギーが濁るんだね。
そうなると、この前話したみたいにまず神様に存在を認識されるのが難しくなるのかぁ。

『その通りじゃ。
神社仏閣にて己を整えるという者もおるがな。
それで天啓を賜るというよりは、世俗のしがらみから解き放たれて自分の魂からの声に気付くと言った方が近いかのう。
神からメッセージも送ることはあるが、稀じゃ。
心静かに自分自身の魂と繋がっている状態を維持できれば神社仏閣に赴かなくとも神とは通ずる。』

なるほど。
神さまと繋がろうとする前に『まず自分自身を整えろ』ということだね。

『前にもちろっと言ったがのう、神にも人にも色々いるのじゃ。
神仏と通じている者だからと言って必ずしも自分に合っているかと言えば、そうとも言い切れん。
どのようなものが相手でも今の自分と合っているかの見極めは必ずせねばならん。
人間はビックネームに踊らされがちだがの、そういった人間は大抵その見極めをしとらんのじゃ。』

初対面の人にハグ！？

ふむふむ。
じゃあね、逆に伊奘諾のおじいちゃんがこれはちょっと…って思う交流の仕方とか、人の行動ってある？

『わしらは肉体を持ってないからアレじゃがのう。
距離感というものには気遣いは必要であろうな。
初対面の人にいきなりハグしたりはせんだろう？
見知らぬ異性にいきなり抱き付いたりとかな。』

そ、それは人間でもしないね…。
というかそんなことされたら警戒するし、引いちゃうね…。
間違えたらとっても失礼だね…！

『じゃろ？
一方的に知っておるとな、相手の距離感を無視していつの間にか勝手に近付いたりするからのう。
お前さんだって初対面ではわしとはちゃんと距離とってたじゃろ？』

初めまして！っていうご挨拶から敬語で始まったなぁ。
これこれこういう感じで旅してます！
って感じで。

『わし、それで好印象だったからお茶に誘ったのよね。』

おじいちゃんの方から遊びに来てくれて、縁側でお茶に誘ってくれてからお茶のみを繰り返して仲良くなった感じだったなぁ。
懐かしい（笑）

神社仏閣で【魔】に見出される！？

『ケースバイケースじゃがな。
わしは境内内の樹木や建造物を傷付けられるのは好かん。』

あぁ、その類の光景を見たことあるなぁ。
大きな木に硬貨がいっぱいめり込んでいたんだけど、ちょっと身の毛がよだつぐらいにゾッとしちゃったよ。
人間の欲が体の中にめり込んでくるって苦しみが伝わってきて。

『人間の物差しでの慣習も多く残っとるからのう。
ここでもちゃんと自分の感覚を使って判断するんじゃ。
みんながやっとるから自分もやる！では思考停止どころか感覚停止じゃ。
誰かに使われる無機物になってしまうということと同じ。』

こういうことしている人にも神様はご利益を届けるの？

『各々の神の判断に委ねられておるがな。
ご利益云々の話ではなく、もっと怖いことをしておる。
神よりも【魔】に目を付けられやすいアッピールをしとるようなものよ。
大体のう、人ってやつは気が付かんうちに自分はこういう人ですって自分で伝えながら生きているようなもの。
肉体を持たない我らは肉体を持っていないだけ、人間のこうした所を見ておるのだ。』

神社仏閣で【魔】に魅入られるやら見出されるやら。
自分の在り方には気をつけたいもんだなぁ。

『神域の中には【魔】は居らぬというものもいるがな。
そもそもが人が【魔】を持ち込む場合がある。
まことに残念な話じゃがな。
どこでも常に自分というものは世界に向けて晒されておるのだ。』

【魔】に触発されるのか。
うーん、やっぱり『自分自身を常に整えて、自分自身の魂と繋がる』というのがどんな存在と繋がるよりも大切だなぁ。

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