イザナミのおばあちゃんの教え２

呼吸法マスター

渋々…本当に渋々お産をする運命を受け入れたみのりんへのイザナミさんの最初の指令は
『体の使い方と呼吸法を覚えろ』
というもの。

それで呼吸の方法を検索するとどんどんお産前の妊娠中からも出来る呼吸法だとか、陣痛の際にも役立つ呼吸法などがたくさん出てくる出てくる。

すごいな、呼吸法…！

さっそく呼吸法を試すみのりん。
もはやお産への恐怖から何にでもすがりたい←おい

するとこの呼吸法はお産だけでなく、確かに便秘しがちな妊娠中であってもトイレで呼吸法を試すだけでお通じがするんっとあったりする。

お陰で最初の運が良くなる事件からは便秘知らずで過ごしていた。
呼吸法、すごいな…！

現代の人は呼吸が浅いとは前々から言われていたけれど、昨今のマスク着用の習慣によって更に呼吸が浅くなっていそう。

マスクをするとお腹の人も『空気がほしい…』としゅんとするので、今のご時世は何かと妊婦さんやお腹の人にとっては逆風でもあるなぁ。

次はこれだ！

呼吸法のすごさを実感してきた頃合いでイザナミのおばあちゃんは次の指令を出してきた。
『股関節を柔らかくするんだ。』

こ、今度は股関節かー！
でもこれは分かる。
みのりんは１０年間のボディーケアセラピストをしていた時の経験をフルに活用することにした。

と、言っても妊婦さん用の股関節ストレッチはあまり知らなかったので素直に情報を色々と集めてみる。

毎日続けられるかなんて問題じゃない。
なにせお産が怖すぎて何にでもすがりたいみのりんである。
続けないわけがない。

体は結構柔らかいみのりんである。

イザナミ式お産術と言えばいいのだろうか？
多くの神々を産んだ女神なだけあってなんだか指示も的確な感じ。

宮崎にイザナミのおばあちゃんをお迎えした時にもうこの流れは決まっていたってことなんだろうか。
人間のみのりんの心は見事に置いていかれたし、未だにちょっと納得はしてないけど、事実は受け入れるしかない(笑)

神様とのお付き合いは本当に楽じゃない。

『おいっちにーさんしー。ふぃー…！』
もちろん股関節ストレッチに呼吸法を組み合わせながらみのりんのやさぐれ妊婦の日々は続く。

情報にはご用心！

そんな時…みのりんをまた腹痛が襲った！

『いたたた…！
いたいいたーい…うぅ…』

でも、今度は下腹部じゃない。
それはそれで安心なんだけど、胃が痛いよ胃が！
チクチクしくしく痛んでくる。

体の反応には必ずそれを引き起こした要因がある。

『何食べたの？いつ食べた？』
まずは１番の要因になる物理的な食べ物から原因を探っていく。

『ジャンクで胃に合わなかったり、負担のかかるものは食べてないし…最後に食べてから時間が経ってるもんねぇ。』

何かが起きたとき。
最初から何でも見えない世界に結びつけるのではなく、まずは現実世界での自分の過ごし方を省みてみる。
これは鉄則である。

今回は何も要因が見つからなそうだったので、たっつんがエネルギーワークをしてくれた。

１番のサポーターであるパートナーたっつんのエネルギーワークを受けながら、彼は痛みを落ち着かせ、その時に見えたイメージからちょっと注意した方がいいことを教えてくれた。

『胃の中に【嫌だ】ってエネルギーがあってチクチクしてたよ。なんか見た？』
『………あ！』

そう。
みのりんは呼吸法と股関節ストレッチの情報を探す際にお産の体験談も見てしまって、その壮絶さにまたお産に対してネガティブになってしまっていたのだ。

実際、胃が痛む前には今までと違うエネルギーから『お産が怖い』『お産が嫌だ』と呟いていた。

『お産が怖い』『お産が嫌だ』から安産と納得のいくお産を目指して日々取り組むというエネルギーと、『お産が怖い』『お産が嫌だ』から受け入れたくなくて逃げ出したいとなるエネルギーは全く違う。

今回のみのりんのエネルギーは後者だった。

『情報を見ることは情報を呑むってこと。
呑んだ情報が胃の中で【嫌だ】に変わってチクチク刺してたんだね。
見る情報には気をつけてください！』

おしまーい。
そう言ってたっつんはエネルギーワークを終えた。

そうね。
情報を鵜呑みにするっては良く言ったものだと思う。
もう情報は集め終わったからもう余計なものは見ないけど、今後も気をつけたいと思います…。

やさぐれ妊婦の日々は続く…！