どうしたってエゴだらけ育児
君にごめんと言いたいのもエゴ
おチビさんもすくすくと生命力を発揮して今や6ヶ月。
言葉にならずともたくさんお話するようになってきて、ちゃんと通じているし、分かっているんだなぁと実感することも多々。
生まれる前からの記憶を持っている子がどんどんこれから増えていくと感じていて、きっとおチビさんも自分が生まれる前にどれだけ私がドタバタしたのか知ってるんだろう。
私の人生の為におチビさんが人生を諦めてと生まれる前に言ったこともあった。
この命はあなたにも譲らないと突っぱねられた。
私は君を大切に出来ないかもしれないと言ったこともあった。
僕があなたを大切にすると返されて自分の未熟さ醜さ至らなさにまた泣いた。
ミルクを上手に飲ませられないことを棚に上げて『下手くそ』と罵った時は盛大に泣かれた。
後悔しまくると共に泣きまくって落ち込んだ。
全部精一杯だった。
それをまるっと引っくるめておチビさんに『ごめんね』と伝える。
それさえも自分のエゴだと私は思う。
だってそれ、自分が悪かったと自分で分かってるから謝りたいってことなんだ。
謝りたいのは謝って、許されたいが先にあるかもしれないし、謝ることで自分の心を救いたいからなんだ。
ほら、『君に謝ること』だって私のエゴだ。
みのりんが目指すエゴの先
どうしたってエゴだらけだなぁ。
私の育児は。
ふぅ~…って長いため息が出ちゃうよ。
じゃあ、自分なりにエゴの先を目指してみようと思ったんだ。
それは自分の身に覚えのないことでおチビさんから『みのりんのこの言葉で、行動で僕は傷付いた。辛かった。悲しかった。』とそんなことを伝えられたら自分の立場や言い分は全部横に置いて真っ先に『ごめんね』と言って君の気持ちを受け止めようと思う。
親の立場から謝りたいことと子供の立場から謝って欲しいことって大体違うんだよ。
自分達もそうじゃなかった?
私は自分が謝りたいことだけをおチビさんに受け止めて貰うだけじゃどっちが親か分からねぇなって思ったんだ。
だっせぇな、自分って思ったんだ。
それよりも自分が全く身に覚えのないことでおチビさんが傷付いて嫌だったことこそ、ちゃんと受け止めて『ごめんなさい』と言おうと決めた。
それが私のエゴの先だ。
この言葉を読んでドキッとした人がいたら、今からでも自分の子に聞いてみてもいいかもしれない。
だけど、1つだけ約束してね。
ちゃんとその子の気持ちに応える覚悟を決めてから聞いてみること。
最低でも自分の立場や言い分を理解してもらって相手に受け止めて貰うつもりで聞かないこと。
そんなことをするくらいなら聞かない方がいい。
自分が傷付いて嫌だった過去を晒すって自分の聖域である自分の心を明かしてくれたってことなのだから、それに応える覚悟を決めないと触れちゃダメだと私は思う。
結局のところ救って貰ってばかりだ
結局のところ、私はおチビさんに救って貰ってばかりだ。
自分の育てられ方や苦しんで生きてきた過去の自分や育ててきた家族を振り返って許すきっかけをくれて、子宮に出来たでっかいポリープも発見されたし、しかも妊娠中に取れちゃった。
生まれてからも私はおチビさんを育てることで過去の自分を救っている。
自分だったらこうされたかったをおチビさんの育児を通してさせて貰っている。
いや、寧ろおチビさんは間接的に私の実母まで救っている。
どうしたって物理的に今の私には手の届かない所にいる孤独にたった1人で子育てした実母に、そんな母に押さえつけられながら愛情と締め付けに苦しみながら生き抜いた過去の私に、おチビさんの子育てを通して私は手を伸ばし、救って、許して、少しずつ許容している。
これは自分の為か?
おチビさんの為になっているのか?
おチビさんの感性を、人生をねじ曲げたり妨げたりしてはいないか?
寝る前にはいつもその考えがぐるぐるする。
自分がおチビさんの為に出来ることなんて全然無くて、せめておチビさんの存在を対等に扱うことくらいだ。
『こんなに小さくて言葉も話せなくて何も出来なくても魂としての存在は対等。
おチビさんは何も分かってない訳じゃない。
私の言ったことも全部分かってる。』
私は余裕が出てきた分、更におチビさんに話しかけるようになった。
『抱っこするよ~。下に一緒に行こうね。』
『オムツ変えるよ~、スッキリしよう。腰上げるよーちょっと冷たいよー。』
『痒いね~。眠くて体温が上がると温かくなって痒くなったりするんだよ~。体を持つとそういうこともあるからね。』
自分が体を自由に動かせない時、勝手が分からないままにお世話されても怖い。
これから何をするか、今何をしているのか、どうしてそうするのか、逐一話していく。
特にどうしてそうするのかを説明できない人は多い。
おチビさんがいると今まで敢えてそこまでしなくていいかって考えることや放棄していたことがたくさんあることを知った。
おチビさんに説明したり、考えていくことはきっと今からもっともっとたくさん出てくるだろうな。
ほらまた成長させてもらってばかりだ。
『育児をさせて貰ってるってこういうことかぁ~…』
数ある育児に関するスピリチュアル本やブログで見て、それこそ親側や育児を綺麗なだけのものにしたいだけなんじゃないのって全然響かなかった言葉が今になって真実なこともあったなって響く。
※ここはその言葉の意味やタイミングで私の中でも賛否分かれる。
今までの自分が虚しく思えるくらいどんどん自分が変わっていくと感じる。
『まだまだ変わっていくんだろうな…。』
どこかでそう思いながら、少し怖くもあるなぁと感じながら…たつみのりっちの日々は続く。