小説オレンジジュース9
みのりは途方に暮れていた。何もかもがウンジュの作り話だったからだ。まだ、ミサキはウンジュのゆうたいに縛られている。ただ一つ違うのは、お父様が味方になってくださることだ。北極グマに食わせるとか霊界にいる魑魅魍魎に食わせるとか色んなことを考えたが、どれもこれもパッとしない。ウンジュは砂漠の星から宇宙船で逃げられないようにしたけれども狡猾な奴だ油断はできない。みのりはふと思った。宇宙船をあやつれるお父様だ。宇宙船で押し付けて、窒息死させたらどうだろうか…。お父様は宇宙船を動かせてウンジュの上に覆い被せた!
ウンジュは卑怯にもお父様の霊体で動かしているその宇宙船をべろべろ舐めて、気持ち悪い思いをさせた!宇宙船は仰け反った。けれどもお父様はウンジュの肋骨をバキバキにして内蔵を突き刺さるということに成功した。ウンジュは虫の息だ。
みのりは今夜中には死ぬであろうウンジュのとくダネを闇サイトに広めたくてオレンジジュースに投稿している。管理人さんに百本桜を流してほしいとみのりはリクエストする。心ある人達よ!よろしく頼む。