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大人の反抗期のすすめ

皆さん、反抗期って知っているだろうか?
たぶんよく思い浮かべられる反抗期は、主に小学生の高学年から中学生の時に起こるものだ。反抗期は、子供が両親にたてつくため、親にとっては厄介な代物だ。しかし、この反抗期は、子供の成長においてとても重要なものとなる。
この反抗期は、以下の3つの効果がある。

・人生哲学の土台を固める
世の中の当たり前の価値観に疑問を持ち、自分なりに考えることで、生き方の哲学を作り上げていく。
・対人関係を築く力
親や教師とぶつかり合うことで、主張すること、折り合いをつけことを練習していく。
・独立精神を養う
親から養ってもらうことに、恥ずかしさや、自分の無力さを感じ、独立精神を養っていく。親に対してイライラすることで、自分で生きて行くための力を獲得するモチベーションに変えることができる。

反抗期の2つの時期ごとの対処法,接し方を公認心理師が解説-ダイコミュ人間関係 (direct-commu.com)

しかし、反抗期が自分にはなかったという人もいるだろう。
では、なぜなかったのだろう。
理由は、4つ考えられる。

①反抗が小出しで目立たない
親がしっかりと子供と向き合い話しあう家庭は、反抗期がないことがある。反抗が小さな段階でしっかり話しあうので、大きな反抗に発展しない。このようなケースでは特に問題はなく、子供は健康的な成長を遂げると推測される。
②過保護
親が子ども対して過保護な場合、反抗期がないことがある。子どもの要望を親が先回りして叶えてくれると、子どもは大きな反抗を取らなくてすむ。その結果、子供がわがままになってしまったり、自己主張が苦手となって社会に出てから苦労するケースがある。
③親が高圧的
親が子どもに対して高圧的で、反抗する余地がない。反抗すると、親が怒鳴り散らしたり、虐待をうけるため、子供は自分の気持ちを表現できなくなる。人の目を気にする習慣がつくため、大人になってからも対人関係で不安を覚えやすくなる。
④親を助けるため
親が病気だったり、仕事が忙しくて向き合えなかったりすると、反抗期がない。子供は反抗期を迎えないことで親を助けているとも言える。
しかし、甘えるべき時に甘えられないので、大人になってからも、気持ちを素直に表現できないこともある。兄弟が多い長女や長男にこれらの傾向がみられることがある。

反抗期がない原因,大人になったときの影響-ダイコミュ人間関係 (direct-commu.com)

上記の②~④の場合、大人になってから以下の問題が起こりやすい。

①人間関係のいざこざに弱い
反抗期は親との議論を通して、主張を通したり、自分が折れたりを繰返していく。その結果、お互いの価値観のちょうど良い落としどころを見つける力がついていく。
しかし、反抗期がない方は、主張して譲らないか、我慢するかの両極端になりやすく、人間関係が極端になりやすくなる。

②ストレスを抱えやすくなる
反抗期に自己主張をして、成功した体験が不足すると、自分の意思を表すことが苦手になる。ストレスを自分一人で抱え込みがちで、心と体の不調につながることもある。

③アイデンティティの確立に問題
特に第二次反抗期は、根本的な価値観を疑う時期。発達心理学者の乾(1977)[3]は、「反抗の質をこそ私たちは重視しなければならない 。一生持ち続けるべき建設的な批判精神の基礎である」と述べている。
反抗期に、世の中の矛盾などを考えつくした人は、アイデンティティを確立し、その後の人生で筋を通した生き方ができる。一方で反抗期がない方は、自分で考える習慣がつかず、流されやすくなる方がいると感じる。

反抗期がない原因,大人になったときの影響-ダイコミュ人間関係 (direct-commu.com)

では、この②~④にあてはまる反抗期がなかった大人は、どうすればいいのだろうか??
この場合、主張するのが苦手で、自分の意見には価値がないと感じている可能性が高い。そのため、アサーティブコミュニケーションについて学ぶとよいだろう。
以下のホームページは、アサーティブコミュニケーションについてわかりやすくまとめているのでお勧めだ。

そのうえで、子供の頃の不満を親にぶつけてみる大人の反抗期をするのはいかがだろうか??
もちろん、反抗期ができなかったということは、家族に問題が大いにあった可能性が高い。ただ、心の中で「この人たちには何を言っても意味がない」とあきらめる前に、一度ぶつかってみるのをお勧めする。もちろん親に倍返しにいわれる可能性が高いだろう。ただ、そうすれば、「やっぱしこの人達には、親というものができなかった人なんだ。」と自分の中で色々諦めがつくいて、前に進める。言わないと、いつまでも「親なんだからわかって欲しいという思いが諦めているつもりで諦めきれず、もしかしたら、わかってくれるかもしれない。」という淡い期待が残ってしまう。それは、少し辛い。もちろん暴力をふるってきて、命の危険があるとかなら絶対しないほうがいいし、私の想像におやばない大変な家庭がたくさんあるだろう。だから、絶対とは言わないが、もし、何か親にもやもやする気持ちがいまだにあり、なんでこんな息苦しいのかと思う時は、一度大人の反抗期がやってみることをお勧めする。

*参照ブログ

*後から自分と同じようなこと書いてるブログを見つけたので、参照までに
【母親直接対決】すでに負けは確定している/母への期待をすてるために行く | 同窓会にはもう呼ばれない (ameblo.jp)


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