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【弓道話】素直さと謙虚さ。

トップの写真は、いつぞやのフレッシュネスバーガーのフィッシュバーガー。
ハンバーガービーフパティ食べたいと思ってハンバーガー屋さんに入るのに、いつもフィッシュバーガーを選んでいる不思議。

どうでもいいけど、ハンバーガーチェーンではフレッシュネスバーガーが好み。

高校生の頃。
兎にも角にも監督に言われ続けていた事がある。

監督「0w0(仮)には、素直さと謙虚さがねえ。言う事を聞け!!」

当時、私には意味不明だった。

弓道と言うスポーツは、兎にも角にも射法八節呼ばれる、弓を引く作法を極めていくスポーツだ。
たしかに競技弓道では、的中数というものが勝敗を確定させるのだけど、そんなものは上っ面でしかなく。
射法八節に従順な人は、あるタイミングで高い的中率が安定するものだ。

私も弓を引くときは、必ず射法八節を意識して引いていた。

弓道にアレンジなんかいらなくて、射形に自分なりの考えを投影するのは称号持ちのやる事だ。

そんな事を監督は、繰り返し、繰り返し言っていた。

そして私も弓道と言う競技において、射場に立っている時に”自分なりのアレンジ”なんて加えた事は一度たりともない。
そんな事をしていたつもりはないのだ。

だけど監督には、そうは見えなかったらしい。
自分では監督の指導の通りの動きをしているつもりなんだけど、指摘をした先から違う事をしているらしい。

…解らない。

そして監督の目には、私が”0w0(仮)自分は天才で特別な人間だと思ってる”様に見えて、謙虚さを全く感じなかったらしい。

…解らない。
当時はとにかく劣等感との闘いでもあったのに、何故監督にはそう映ったのか。

監督「俺の話が理解できないなら質問しろ。」
私「話は理解できてます。」
監督「じゃあ、言うこと聞け。」
私「(言う通りにやってますが?)」

ある日、私は言葉を理解したつもりなのか?
…とも思ったので監督に質問してみた。

私「素直さと謙虚さって、どう言う意味ですか?」

監督は道場の外で灰皿片手にタバコの煙を吐いてから、一言言ってきた。

監督「辞書を引け。」

早速、家に帰ったら辞書を引いてみた。

[素直とは]
奇を衒っていないこと。真っ直ぐなさま。

奇を衒うと言う意味がわからなかったのでさらに調べた。

[奇を衒う]
素直な様。

同じ年。ほぼ同じタイミングで。
副顧問の先生には、0w0(仮)は素直で感受性が豊かだと言う事を言われた。

0w0(仮)「…どっちだよ?」

私は、先生によって対応を変えていた訳でもない。
学校生活の中では極めて反抗的であった事は認めるが、部活においては違ったはずた。

私は、2人の教師から、全く真逆の指摘を受けた事により、素直さと謙虚さについて思考する事を放棄した。

見る人が変われば、見え方が変わるのだ。
凄く考えたテーマであったと同時に、思考をした結果、なおさら訳の分からない、根拠も定義もハッキリしないような。
思春期だった私には実に荷の重いテーマであったので、私はそんなものを意識して生きる事を放棄した。

そう言ってる私も。
やはり“言う事を聞かない人素直じゃない人”よりは、”言う事を聞く人素直な人”の方を相手にしたいと思ってしまうのも確かだ。

結局のところ、高校生の頃に突きつけられたこのテーマについて。
現在も、理解をしている様で、一方では意味不明…とも感じてしまう。

もしかしたら”こう言うところ”なのかもね。

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