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心理検査について。

先月、発達障害の特性的な部分を見るために、心理検査をやってきた。

既に、問診の段階で一発で自閉スペクトラムと診断されていたので、主治医からは

「心理検査なんて、ホント参考にしかならないけど、どうする?」

みたいな、軽いノリで勧められた。

いい機会なので、受けてみて…
結果を貰いました。

結論から言うと、一発診断が付くには、一発診断が付くだけの根拠があるんだなぁ…と言う感じだ。
結果自体は、特に驚く要素もない。
至って予想通りだった…というよりも、本調子ではなかったので、もっと低いものを想像していたが、そうでもなかった。

主治医からも

「全検査IQは、高い方ですよ。」

…と言われた。

ただ、インターネットの世界には、ガチのWAISで120代、130代を出す人がガンガンいる中で、私の知能指数は至って普通だ。
まぁまぁ、こんなものではないだろうか?と言う感じだ。
正直、わざわざこんな所に開示するほど、面白い結果でも無いのだが…
発達障害という観点から見ると、症例の一例にはなると思うので、書いてみる。


私は高IQを疑われる事は、たまにあるんだが、私には根拠がよく解らない。
知能指数という側面では、私は至って普通の人ですよ〜。

それにしても、能力とは、低いものが足を引っ張るものなのだと思っていたのだけれど、突出しすぎてしまう要素が足を引っ張ってしまう事もあるのだな…と、結果を見て感じた。

平均的な駆け出し冒険者が、いきなり聖剣を手に入れても扱えない様に、突出した能力を制御するには、他の能力も、それなりに補助的に使いながら対応をしなければならないんだなぁ。と。
ゲームの世界では当たり前の結論に至った。
やはり、この世界も所詮フィクションなのである。

それでも、得意なものというのは、コントロールできる幅は広いという事だから、苦手な事に合わせる事は容易なはずだ。
感情的な部分とうまく折合いをつけて対応する…というのが現状最適解な気がする。

御託を並べるよりも、結果を見ていただいた方が早いので公開します。

こんなかんじ↓↓

全検査IQ:107(平均〜平均上)
言語理解:104(平均)
知覚推理:97(平均)
ワーキングメモリー:94(平均〜平均下)
処理速度:127(平均の上〜特に高い)
※知能検査には、検査時に出た数字とは別に信頼区間というものがあるらしいのだが。具体的な数字は明記していない()内が、信頼区間という物を表しているんだろう。

この時点で、私の高IQ説は消滅したと考えていいと思うのですが、自分としては全検査IQについては、105を下回らない数字〜110前後が落とし前では?…という肌感覚はあったので特に言及する事はない。

義務教育時代に、私と同じような授業態度の人達は、ほぼ全員、受験できる高校の選択肢はなかった中、私は(家庭学習0のくせに)最低限の宿題くらいはやってくる程度の能力の人達と同じ位の数だけの選択肢はあったので。
少なくとも地頭勝負では、そこまで天才ではないが、平均割る事はないだろう…程度には思っていたが、その通りだった。
少なくとも、偏差値50程度の馬鹿でも優秀でもない高校であれば、ほぼノー勉強でも入試1ヶ月前位からちょろんと中学3年間の復習をすれば合格できる程度の知能指数…と言うのは既に、子供時代に実証済みなので、全検査IQについてはマジで予想の範疇だった。

ちなみに、発達障害の検査ではIQの高さはあまり関係なくて、得意と不得意の”差”を見る様です。

私が指摘されたのは処理速度と他の項目の差。
もう1つが言語理解とワーキングメモリーの差でした。

大体、インターネットや本で調べると、各項目15程度の開きがあると、発達障害と診断される様子なのですが…
私の場合は、処理速度がぶっちぎってる。
しかも処理速度系検査については、ミスのない様にかなり慎重に70%ペースでやって127だったので、調子のいい時にやっていたら、もっと他の項目との開きが出たものと思います。

知覚推理と処理速度の差は30…
ワーキングメモリーと処理速度の差は33…
インターネットの情報では、ここまで凸凹したものは見た事がない。
医師には、この差の部分に、私がやらかしてしまう要素の1つはあるのだと思うと見解を貰った。

これは、言葉や情報を理解するよりも先に、処理をしてしまう傾向があると言うことを示しているのだそう。
これが衝動性のコントロールの苦手さに繋がっているとの見解でした。
数字で見ると明らかに凸凹しているのだけど、客観的に見て、得て不得手が”解りにくい”理由として。
全検査IQが平均以上であることと、1番低いワーキングメモリーも、短期記憶が苦手とは言っても相対的には”平均の範囲内”に入るから、周りとしては苦手そうには見えない事もあるそうだ。


言語理解へのツッコミは。
まず、語彙が豊富だと書いてあった。

そうか?私の語彙力はそんなにないと思うが?

言語を用いた抽象的な思考には長けているが…
一般的な常識が薄く、興味のない事にはもはや無関心だと…仰る通りのことが記載されている。

知覚推理では、法則性を見つける能力には長けているが、視覚情報を分析してまとめるのが苦手…らしい。
全体像を把握するのに時間がかかる傾向を示しているのだそうだ。

まぁまぁ、仰る通りですね。インターネットに落ちている、行列推理のみみたいなIQ測定では高めの数字が出た理由も納得できるご意見だ。

ワーキングメモリーは、機会的な記憶容量は普通だが、簡単な操作が入ると情報の混乱が起きがち…とある。

確かに、答えを求めるまでの数学的な思考はできるけれど、これを正しく計算するのはかなり大変だ。暗算とか、絶望的だもの!!
やや、数字的な概念の捉えにくさがある疑惑も書かれてるが…
実際のところ、個人的にはディスカリキュアの傾向は確実にあると思う。
音楽やっててもリズムの算数的なお話になると、フリーズしまくり。

処理速度は普通に速い。
視覚運動の供応ができる様子…とある。
…まぁ、そうだね。

以上を踏まえて、高い順に並べてみると…
処理速度(127)>言語理解(104)>知覚推理(97)>ワーキングメモリー(94)
…という結果でした。

まぁまぁ。得手不得手はハッキリしたので…
またいつか本調子の時に、何処までやれるか受けてみるのも一興ですね。
…2万円払ってやる気になるかは解りませんが。



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