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人脈もお金もゼロですが、社畜で生きるのはもう限界なので「起業」のやり方を教えてください

今日は表題の本の感想を書きます。

本書は、連続起業家として次々と起業を成功させつつ、教育の現場でビジネスも教える立場である福山氏と、サラリーマンとして働きながら会社をやめたいと考える堀田氏がタッグを組み、物語風に展開されます。

1.印象に残ったこと

この本を読んで、特に印象に残ったことや実践に移したいと思ったことを挙げます。

・起業の前半戦は仕事に軸足を置く

最速で理想の未来にたどり着くには、仕事とプライベートの境界線をなくすこと。仕事に軸足があれば、プライベートもコントロールしやすくなる。

・「YKK理論」

「Y(やって)」「K(感じて)」「K(考える)」の意味。
起業の準備で言うならば、Yの「まずはやってみる」をスタート地点とする。その後のKでは、Yの結果「何を感じたか」「何に気づいたか」を洗い出します。それをもとに次にやるべきことを「考える」のが最後のK。
PDCAと違う点は、まず「やる」ことが先に来ること。
新しいことを始める際は、P(プランを立てる)の時点で手と足が止まってしまうため、YKKを行動の指針にすると良い。

・お客さんの期待に応えること

3ステップでお客さんを満足させよう。
①期待を知れ
②丁寧に満たせ
③大胆に超えろ
お客さんを上司と捉えて、会社員時代のように順を追って仕事を進めよう。お客さんの期待を丁寧に満たすことを繰り返すことで初めて、「大胆に超える」フェーズに入ることができる。

・自分の強みを自分で定義して名刺に書く

相手に自分を記憶に残すため、自分の強みを具体的に定義して、名刺に肩書として書こう。肩書きを考える時は、お客さんの頭の中の「検索エンジン」で、どう検索されたら自分が出てくるか、どういうキーワードで検索されたいかを意識すると良い。
また、他社と差別化するのに有効な手段は、自分を表す「3つのキーワード」を設定すること。キーワード選定のポイントは「過去」「現在」「未来」の時間軸で見る。すると、自分のオリジナルストーリーを構築しやすくなる。

・「自己紹介の三種の神器」を用意する

三種の神器とは、
①自己紹介用のURL 
 →ウェブサイトやブログ、noteやフェイスブックなど
②名刺
 →「肩書」「顔写真」「経歴と実績」「今後やりたいこと」などが入っていると良い
③パワポ
 →自己紹介用のパワポ。初対面や打合せのタイミングで、覚えて欲しいネタを書いておけば安心。

・自己紹介の文面を考える

あらかじめ300文字程度の自己紹介を考え、声に出して練習しておく。
①過去・現在・未来
②相手に与える変化
③実績
④新規性と他社との差別化
に触れると良い。

・レッドオーシャンかブルーオーシャンか

ビジネスがブルーオーシャンの場合、とにかく商品やサービスを出していけば、利益を出すのは難しいことではない。
一方、レッドオーシャンで勝負する場合は、マーケットを明確にする必要がある。「誰に」「何を」「どのようにして」届けるのかをはっきりさせよ。

・ビジネスの種を見つけるには、自分で考えるより顧客候補に「話を聞く」

ビジネスの本質は「お客さんの困りごとを解決すること」。いかにビジネスの種を見つけるかが重要。自分の価値観を世に送り出そうとするのは、ビジネスではなくアート。

・新規サービスをつくるには、「一人称」「二人称」「三人称」で考える

一人称→「なぜ自分はそのサービスが必要だと思うのか」
二人称→「身近な人はなぜそのサービスを必要とするのか」
三人称→「時代の流れと世間一般の評価」
それぞれの要素を満たすことで、ヒットするサービスを生み出しやすくなる。

・尊敬する人、目上の人に会ってお客さんの「困りごと」を探す

気になる人や尊敬する人のオンラインサロンやSNS,ブログで接触する。交流会等に参加し、リアルで接触する機会を増やした上で、率直に会いたいこととその理由を伝える。
対面時は「自己紹介の三種の神器」を駆使して、自分に興味を持ってもらうようにする。

・会社のパーパス・ミッション・ビジョン・バリューを掲げる

創業者や経営者は、会社の土台をしっかり築き、進むべき方向を明確に示すことが求められる。
パーパス →会社の「存在意義」
ミッション→パーパスを実現するための「使命」
ビジョン →ミッションの「到達点」
バリュー →これらを実現するための「行動指針」
※まずはミッションとバリューを掲げよう。

2.気付きとこれからの行動

この本を読んで気づいたのは、自己紹介の重要性です。
会社員時代から、自分を前面に押し出すことにどこか苦手意識がありました。会社員は会社の肩書で、初対面の相手の信用を得ていたのだな、と実感しました。
まずは自己紹介シートを作ることにします。

また、引っ越し先の熊本には知り合いがほぼゼロなので、これから人にどんどん会って、普段どんなことを考えているのか、どんなお困りごとがあるのかを知りたくなりました。まずは街に出て、面白そうな場とそれらを生み出している人を探すことにします。

3.この本をこんな方にオススメします!

「意識低い系サラリーマン代表」の堀田さんが「連続起業家・ビジネス教育のプロ」である福山さんと出会い、会社を辞め、起業する様が描かれます。堀田さんが大変親しみやすいキャラで、私でも起業できるかも、と起業へのハードルを下げてくれます。
起業が気になるけれど、自信がない。。。という人にオススメします!

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
今日は金曜日。良い週末をお過ごしください!

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