四角く切り取った枠から
何故か青空が私はめちゃくちゃ好きだ、夜空が好きだ。
記憶の中で覚えている青空と夜空って実は同じ場所、病院で見ているものが一番綺麗なものとして記憶に残っている。
青空に関しては私の一番古くの記憶だ。小児病棟の廊下の窓の外には雲ひとつない青空、その中にぷかぷかと浮く真っ白い何か。タオルが風に飛ばされていたらしい、持ち主のところへはもう絶対変えることが出来ないのだろうか。
真っ白い枠の中に切り取られた真っ青な空に目が眩んだ。 夜ふと起きたら隣に寝てるはずの母がいない、静かで自分以外誰もいない個室病室とまた人の気配がない廊下が見えた。とても泣いていたらしい、私の部屋が屋上と近くて屋上に母がいたので泣き声がして帰ってきたら自分の娘だったとか。そんな私をあやすためか夜にこっそり屋上に連れて行ってもらった。小さくて高いフェンスに囲まれた屋上には街のものとは思えないくらい素敵な夜空があった。星が綺麗な夜空は見たことはあるけど素敵な夜空はあれを越したことがない。思い返せば廊下際のベッドだったからあの頃私は空を見ていなかったのかもしれない。
空ってみんな好きなもんだよね〜と思っているのですが私が好きな理由って結構ルーツに関わっているのだなぁと、思ったり、