何もかも胃袋の中に
昨晩の話からしよう。
晩の炊き込みご飯に満足したあと、その足はコンビニに向かった。
よるんぽ。なんて言いながら、目指すはコンビニスイーツ。特にプリンを所望す。
近所のコンビニで目当てのプリン、カスタードのシュークリーム、そして普段あまり進んでてのとることのない苺のサンドイッチ。飲み物にカフェラテをカゴに放り込み、足取り軽く帰宅する。
ここでいつもなら即食べていたのだが今日は違う。なんと先にシャワーを済ませるという完璧なモーション。
嬉々として食卓の前に可愛らしいスイーツちゃんたちを整列させる。
まずは本命のプリンから。期待通りの美味である。
その後にカスタードシュー、と思ったが方向転換、苺サンドに手を伸ばす。
お気づきの人もいるだろうがカスタード派である。生クリームやホイップは嫌いではないが単体で食すは苦手意識がある。牛乳感が苦手説。
そんな私がいつもは手に取らない苺のサンドイッチを連れて帰ってきたのは甘いものばかりの中に酸味が欲しかったからだ。あとカスタードも入ってるって書いてあった。あまり期待せずいたが、いざ食べると口の中に苺の酸味、クリームの甘さ、スポンジではない食パンの控えめな甘味。なんて美味しいんだ。
今まで苦手意識でフルーツサンドは食べてこなかったがこれからは喜んでいただこう。そう決めた。
シュークリームも美味しくいただき、カフェラテで口直しし、夜の一人コンビニスイーツパーティーは幕を閉じた。
そして次の日、前日に大失敗かました早起きも成功し好調なスタート。
彼のご飯を済ませ洗濯をやっつけ身支度を完了。
今日はネイル&おでかけに行くのだ。
昼、ネイリストさんに脳直会話を繰り広げ、爪を可愛くしてもらい行くのはあるグループの展示がある場所。
平日ということもあり駅や街中も空いている。
会場へ向かう前に遅めの昼食をと、トンカツ屋に入店。昨夜テレビでトンカツが特集されていたのだ。私はそういうのにすぐ感化される。
ランチの手頃な値段のを注文し、一口。歯切れの良い柔らかい肉と衣のサクサクが最高。揚げ物はたくさんは食べられないのだが量もちょうど良くさっぱりとした後味で美味しくいただけた。
本題の展示会場はスタッフ以外誰もいなかった。少しすると2名ほどきた。フォトスポットがあったのだけれど声をかけるのが恥ずかしくて断念してしまった。
帰りに吸い込まれるのは無印良品。ここは良くない。良くなくはないが良くない。
お菓子が。お菓子の誘惑が。スポンジとサングラスだけ買って帰ろうと思っていてもレジ近くにあるのがいけない。しゅるるるると足を持っていかれる。あぁ…誘惑の煌めき。
いつも買っているのはショコラと岩塩のクッキーこれがめちゃ私のツボにハマっている。が、今日は別の子を連れ帰ることにした。まずは紅茶のブールドネージュ。私は紅茶味が大好き。そしてヨーグルトマシュマロ、マシュマロはたまになんか食べたくなる。それにヨーグルトなんてさっぱりしていそうでなんとも魅力的じゃあないか。最後におなじみ不揃いバウム。バウムクーヘンは彼も大好物なので彼の分も買っていく。レモンと紅茶。安定に美味しいだろう。
無印でお菓子たちに翻弄されたあと、またしても誘惑に弱いチョロウーマンこさめは見つけてしまう。私が毎年見つけると買っているパステルの苺プリンを。
これを3つ、彼と私と明日の私のぶん、購入してやっと家に帰る。
寄ろうと思っていた薬局はタルくてやめた。
帰ってきて食べたのは苺プリン。とろとろプリンより固めのプリン派なのだがこの苺プリンは違う。酸味こそ強くないが惹きつけるものがあり、こう、美味いんです…。食リポなんて苦手は苦手。味の言語化は難しい。上の濃い苺のソースがほんのり甘酸っぱくて下の甘いとろとろプリンと相性抜群って感じ。
そうして満足してごろごろしていると事件は起こった。
先月彼の誕生日に注文した香水がどう見ても違う商品。オーダーメイドの所謂推し香水、というやつで一昨年のクリスマスに彼にプレゼントし気に入ってくれ、また欲しいとのことで再注文したのだ。が、どうやら私が注文番号を間違えていたようだ。ショックもショック。せっかく気に入ってもらえた香水をまたプレゼントできると思っていたらどこかの誰かの推しさんイメージの香りが届いてしまった。誰の香りですかほんと。最初テンパって香水会社にユーザーの注文履歴にないものも再注文できるのかと問い合わせのメールしてしまったが、まあ冷静に考えてプレゼントになるやもしれないから誰でも番号さえあれば注文できておかしくない。
自分のアホさ加減に悲しくなって彼に当たり散らす。相変わらず厄介な女だ。反省しろ。
なんとか宥められ、てはいないが夜ご飯のカップ麺で流すことにした。
欧風チーズカレー。3分の焦らしからの食欲をそそる香り。絶妙に苦手なあの香水の香りを上書きしてくれる。
口の中にじゅわりと唾液が広がるのを感じながら良くまぜ、麺を啜る。カレーのあの味だ。失敗も後悔も悲しさも苛立ちも、このスパイスの旨味とチーズのまろやかさ、少しどろりとしたスープ、それを絡ませる麺、それらの前では無力なものと化す。赤ちゃんになれる。うまいうまい。バブバブはふはふ。
そうして今回のミス騒動は幕を閉じ、偉大なるカレーヌードルによってこさめという暴君も牙を抜かれ平和が訪れた。
余談だが今日の占いには「自分のミスで周囲は混乱」とあったのを事件が起こってから思い出した。やはり占いは侮ってはいけない。もっと注意深く生活せねばと思うこさめであった。
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