憧れの人

「憧れのあの女の子になりたい」

女の子なら誰しもが一度は思ったことのあるこの気持ち。

初めてこの気持ちを胸に浮かべたのは3歳の頃に見た「ふたりはプリキュア」に出てくるキュアホワイト。可愛くて、おしとやかで、でも戦いになるととっても強くて。お母さんに頼み込んでプリキュアになれるおもちゃを買ってもらったことは今でも記憶に残っている。

次に感じたのは、テレビで見たAKB48。自分より少し年上のきれいなお姉さんたちが、テレビの中でキラキラ輝いている姿を見て、一瞬本気でアイドルを目指そうと思った。あの頃の私は、まだ頑張ればなんにでもなれるんだと信じていて、親に隠れてこっそりとウインクの練習をしたりサインを考えたり。おかげで今でもウインクは大得意だ。

そんなこんなでたくさんの女の子に憧れを抱いてきたわけだが、今、私には、はっきり「これが私の理想だ」と言える女の子がいる。

それがしおちゃん。しおちゃんは、(おそらく)私と同年代の大学生で、普段は被写体モデル活動をしたり、彼氏さんのかつをさんと一緒に「ふたりclip」というYouTubeで動画を配信している女の子だ。しおちゃんをはじめてみたのはYoutube。楽しそうに笑い、話す姿にとても惹かれた。そこから動画を見るうちに、どんどんしおちゃんの魅力にとりつかれていった。

私がしおちゃんの一番の魅力だと感じるところは、親近感を感じられるところ。理想というより、目標に出来る、みたいな。

うーん言葉って難しいな。

私が今まで憧れた女の子は、いつも私の手の届かない世界にいるような気がしていた。でもしおちゃんは、動画の中から、「あなたも変われるよ、頑張ろう」って横に立って、笑って、伝えてくれている、そんな気持ちになれる。もちろんお顔も、しおちゃんの話す姿も笑う姿も全部好き、でも1番は「あくまで等身大でいてくれるところ」なのかな。もちろんいい意味で。

しおちゃんはこの4月に「runee」というお洋服屋さんを立ち上げるみたい。フランス語で生まれ変わるっていう意味なんだって。

ああ、なんていい名前なんだ。

しおちゃんにぴったり。私もしおちゃんの作るお洋服を身にまとって、背中を押してもらって、そして変わりたい。しおちゃんなら、頑張れって言ってくれるような、そんな気がするんだ。

そうして変われた暁には、お手紙を出そう。しおちゃんの大好きなミッフィーちゃんの便箋で。しおちゃんありがとう、って。

しおちゃんは私の理想で、目標、だ。


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