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地域で求められる人材とキャリアの歩み方
こんにちは!Masaです。
かなり寒くなりましたね。沖縄出身の僕はひーさがたがたー(寒くて震えている)してます。笑
さて少し時間は空いてしまいましたが、今回は「POOLO NEXT」の講義で学んだ地域で求められる人材やキャリアについて、お2人のお話を伺ったのでまとめていきます。
要約すると、地域で求められるスキルはプロデュース力、日本は多くの観光資源がありますが、それを上手く編集して届ける力を持った人材がまだ少ないとのことでした。
そして、キャリアの歩み方はプロダクトライフサイクルに沿う方法や、本業と複業を分けて考える方法など、本当にためになる話ばかりでした。
【10/5(土)】起業家が伝えたい観光人材に必要なことと、日本の地域のこれから
1人目は、WAmazingの加藤さん。コロナの苦しい時代を生き抜き、日本のインバウンド市場を代表するベンチャー企業の代表です。僕自身も以前のnote
にも書きましたが、インバウンドに非常に興味があり、大好きな会社さんの1つでしたので、この講義を非常に楽しみにしていました。
講師の紹介
![](https://assets.st-note.com/img/1670541395878-llnOpVPUbq.png?width=1200)
写真はHPより
慶応義塾大学環境情報学部(SFC)卒業後、1998年に(株)リクルート入社。 「じゃらんnet」の立ち上げ、「ホットペッパーグルメ」の立ち上げなど、主にネットの新規事業開発を担当した後、観光による地域活性を行う「じゃらんリサーチセンター」に異動。 スノーレジャーの再興をめざし「雪マジ!19」を立ち上げ。 その後、仲間とともに「Jマジ!」「ゴルマジ!」「お湯マジ!」「つりマジ!」…など「マジ☆部」を展開。 国・県の観光関連有識者委員や、執筆・講演・研究活動を行ってきたが、「もう1度、本気のスケーラブルな事業で、日本の地域と観光産業に貢献する!」を目的に、2016年7月、WAmazingを創業。
講義概要
日本の観光市場について
インバウンド市場の可能性
キャリアの考え方について
WAmazingさんについて
学んだこと
観光資源はあるが、それをコンテンツにできる人が少ない。具体的には、プロデュース力、編集力、翻訳力、事業開発力。
日本は観光資源(美味しいけど泥の付いた野菜)は沢山あるが、それをコンテンツ化できる(料理できる)人がまだまだ観光業界には少ない。
観光市場規模は、ドメスティック(22兆円)>インバウンド(5兆円)>アウトバウンド(3兆円)
キャリアは成長市場で形成しやすいが、成熟期や衰退期市場ではターンアラウンドという方法もある。(楽天トラベルやじゃらんのような)
訪日外国人の6割がリピーターで、2回目以降で消費額が増える。
訪日客の25%が地方空港にダイレクトで行っている。
距離の関係から訪日観光客の欧米比率が伸びる可能性は低い。
インバウンド市場は急成長しているにも関わらず、日本旅行会社の売上95%近くが日本人市場。国内市場が大きいのもあるが、インバウンド市場のほとんどが外資に取られてしまっている。
0→1で重要なのは、様々な事業の要素を抽出して、一見関係ない分野でも掛け合わせてみることで今までにない新しい価値を生み出すこと。
インバウンド観光客を地域に呼ぶには、①情報をデジタル化する、②消費者とのタッチポイントを考える(直接)、をまずは行う。
感じたこと
事業単位でのターンアラウンドのほとんどは、既存事業×DXな気がしたので、IT業界を選択するというのはキャリアを歩む上でも重要な点だと思った。
プロダクトライフサイクルに合わせて自分がどこが得意か考えるのは今後のキャリア形成で非常に役立つと思った。ただ、様々な時期を味わえるのは、定期的に様々な事業を生み出している会社でしかできないので、メガベンチャーとかはまさにその宝庫だとも思った。
![](https://assets.st-note.com/img/1670541798796-VUYAfJ1dgp.png?width=1200)
観光地と距離の話は非常に興味深い一方で、欧米からの観光客も日本で唯一無二のものがあれば、増える可能性はあると思った。例えば、ブランド品の買い物は近隣諸国でもできるが、日本でしか味わえないお遍路の体験など。モノよりコトでさらに、コトも寿司づくりとかじゃなくて、唯一無二のニッチな体験。
0→1は事業とかで考えると非常に難易度が高いが、今自分がやっている仕事でも抽象化して組み合わせることは出来ると思うので、早速挑戦していきたい。
加藤さんは日頃のnoteとかでも発言の全てがデータやファクトに基づいているので、客観的にも納得がしやすいし、それが事象を的確に捉えられている要因だと思った。
【10/15(土)】魅力ある地域にある物語の切り取り方とプロデュースの考え方
2人目は、本業で温故知新さんでプランナーを行いながら、様々な地域でフリーランスとして携わっているこばみほさん。プロデュース力をより具体的に分かりやすく教えてくださいました。また、本業と複業を分けてキャリアを形成する方法は今後のキャリアパスを考える上でかなり役立ちました。
講師の紹介
小林未歩さん
![](https://assets.st-note.com/img/1671047716444-AWKcZKGJxa.png?width=1200)
(株式会社温故知新 プランナー/クリエイティブディレクター)
Twitterより
新卒でクックパッドに入社、スマイルズへ転職、企画・マーケティングの経験を本業で積みながら、関心のあった地方で観光のプロデュースの仕事を始める。現在は、(株)温故知新の企画推進室でホテルの立ち上げや、プロデュース、クリエイティブディレクションを担当。その他、フリーランスとして熱海の老舗ホテルの観光マーケティングや店舗プロデュースに携わるパラレルワーカー。日本のスクラップ&ビルドの開発やまちづくりに課題を感じ、古き良きものを活かし受け継ぎながら、新しい価値を生み出す方法を模索中。その場所にしかない価値を掘り出し物語として届けることを信条に、「ホテル・観光・地方」をテーマに活動。
講義概要
自己紹介
観光マーケティング領域でのキャリアデザイン
地域の物語を再編集し届けるための3つの視点
学んだこと
地域の仕事は小さい仕事が多いので、総合力が必要。
総合力を高める方法は下記の3つ。
軸足を定める(自分の主となる部分を探す)
ローカルこそ経験・実践
メインスキル+αの強化(自分の好きな領域から広げていく)
地域のプロデュースで最も大切なことは、その場所らしさ、その土地の魅力・風土を紐解いたユニークなコンセプト設定。
その地域の強みを見つけるには、相対評価の視点を取り入れる
![](https://assets.st-note.com/img/1671049348752-ftWcsNcvGh.png?width=1200)
地域では、ないものではなくあるものに目を向ける。
相対評価の視点を鍛える上で小林さんが意識していること。
自分がお客さんとなって体験をし、日々の体験の解像度を上げる
体験を因数分解してストックする
情報収集の質を高める
SNSのタイムラインなど受動的なインプットの質を高める
具体→抽象の行き来での事例のストック
「うちの地域には何もない」現象の正体。
毎日見ているからこその慣れ、当たり前
比較対象を持っていない
「切り取り方」次第
自分が本当に欲しいと思うものだけをつくる。
本当に自分がこの商品を買うか考える
まず自分が体験する
感性を鍛えるために暮らしを見立てる
観光とは、地域の「誇り」を地元の人と一緒に作ること。
企画を作る際に深めることと浅める(間口を広げる)ことを意識している。
履歴書に書ける仕事を増やしていく。会社員をやりながら、できる小さい糊代を探していく。
ホテルなどでその地域の魅力を伝えるために、行動を誘発するようなアイテムを客席に置いている。(星が綺麗な地域では、星空観察表など)
地域×複業を探す上でおすすめのサービス。
感じたこと
今まではライスワークとライフワークは一緒にしないといけないと考えていたが、こばみほさんのように本業と副業を分けて考えても良いのだと知って、一気に道が拓けた感じがした。
感性で感じながらもそれをしっかりと言語化しているのが本当にすごいと思った。自分も感動して終わりではなく、なぜ感動したのか常日頃から考えて、それらをストックしていきたい。
ペルソナを考えるより、自分が本当に使いたいと思うのかと問うのはすぐに真似する。自分が1番のファンになることで熱量も違う。
最後に
今回の講義は、プロデュース力やキャリアについてで、個人的に特に学びたかった内容なので非常に勉強になりました。
今後のキャリアパスでは、本業でポータブルスキルを身につけながら、地域の複業ではプロデュース力を学んでいきたいと思います。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きにふぇーでーびたん!