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"Year of the Dog" by Polyenso
【About】
Artist: Polyenso
Title: Year of the Dog
【 alternative / chill / progressive】
海の深い青色を覗き込むような、そこに身を投げて沈んでいくような、重みのある音で満ち満ちている。
St. Petersburgの3人組による、2019年1月リリースのEP。
浪々としたヴォーカルラインと、じわりふわりとした音作りが特徴的だ。鼻歌で追いかけたくなるようなメロディーは儚げだがしっかりとした濃さを持ち、聴いていると水の中へ沈んでいくような感覚になる。
歌詞の内容は薄暗い独白のようでそっけなく、しかし曲の全体像としては寄り添うような距離感があり不思議だ。
静かに心を閉ざしながら「Well I’m not happy.」と呟く"Happy"、続く"Bastard"での後半に差し掛かるタイミングのゆったりとしたフレーズの繰り返し。旅を淡々振り返る"I Go You Go"での、始終寄せては返す波のようなグルーヴ。そして切々と深さを滲ませる"Neon Mirror"。長めのアウトロで展開されるずしりとした重さの末に待つ、掻き消えるようなラストも独特の余韻がある。
音の方向性は一貫していて、アルバムを通してひとつの大きなうねりのようなものを感じさせる。
4曲にその歌無しで全8曲とコンパクトだが、メロディーのリフレインがぼんやりと長く頭の片隅に残る一作。
【where is the sound ?】
bandcampにてデジタルリリースされている。
【Track Listing】
1. Happy
2. Bastard
3. I Go You Go
4. Neon Mirror
5. Happy (Instrumental)
6. Bastard (Instrumental)
7. I Go You Go (Instrumental)
8. Neon Mirror (Instrumental)