「私の勝負曲」 そのさん(aiko "陽と陰")
勝負曲とひとくちに言っても色々で、ぱっと3曲ほど思い浮かんだそれらは自分の中でなんとなく棲み分けがなされている。という訳で前回からさらに続いて3曲目。
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硬派なドラム、苛烈なメタルときて最後にラブソング。こういうオチの付け方が面白いかどうかは非常に疑わしいが、それぞれの選曲に嘘はないので許してほしい。
リンクはspotifyを。
2000年の夏に遡る。音楽番組のチャートをきっかけにaikoを追いかけるようになり、「シングルを買ってはカップリング曲にハマる」ということを繰り返していた。
この辺の細かい話も実はブログに書いていた。なんでもあるなこのブログ。
そんなこんなで、アルバム「夏服」に収録された「ボーイフレンド」「初恋」と、少し後の「おやすみなさい」。この3枚のシングルが、私の音楽生活におけるファーストインパクトでした。
実際には表題曲ではなく、カップリング。
(中略)
「おやすみなさい」収録の「陽と陰」は、次作のアルバム「秋、そばにいるよ」に収録。ラブソングばっかりの中で少し趣向の違う、自分で自分を奮い立たせる歌。もう、ずっと聴いている曲です。
『この先勇敢な戦士になるの それとも負け犬になるの』
最終的に報われるか全く分からないまま、その時その時に得たものや分かったことを心に留めて前に進んでいく姿が想起される。全編通して空に問うような独白めいた歌詞で危なっかしい印象だが、同時に芯の強さも感じる。
人生への迷いというような漠然とした不安と対峙するとき、私はこれを聴き、主人公に倣って自らを鼓舞するのだ。
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広く浅く音楽を愛好しているので、勝負曲などというものも都度ころころと変わりがちだ。そんな中でもリスト落ちしないしぶとい曲が10年選手、20年選手で存在するというのが何とも言えず嬉しい。
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