エスプレッソとの再会
コーヒー美味しいよね、という話です。
コーヒーが好きだ。18の頃だったと思うが、「おいしいコーヒーの淹れ方」という小説のシリーズに入れ込み、巡り巡ってスタバのバイトに応募しつつ面接時の「好きなビバレッジは?」という質問にあまりピンとこず待ち時間で頼んだモカということにしておいた思い出がある。本題から早速ずれている。
なんとなく好きから多少の知識を付けた好きに発展した後、結構幅広い飲み方を節操なく楽しみながら現在に至る。さいきん出たジョージアのラテニスタ、あれ美味しいですよね。
自分用の凝ったコーヒーとしては長らくフレンチプレスを愛用している。バイト時代に買った電動のコーヒーグラインダーとスタバ印のフレンチプレス。フレンチプレスの方は以前落として割ってしまい、現在は二代目だ。
フレンチプレスは濃く抽出されるのでミルクとよく合う。味がほぼ挽き具合だけで決まるというのも楽でいい。飲んだ後フィルター掃除はやや手間なので、その辺りは好みが分かれるところだろうと思う。
エスプレッソについては「自宅で楽しむものではない」という認識だった。デカいエスプレッソマシンを置く場所はないし、バイトで使っていた業務用に比べて出力も低そうだし。駅地下の店でエスプレッソコンパナのドピオをひといきにやるのが(少し気恥しいが)ちょうどいい距離感かなと。
思っていたのだが、先日なんとなく興が乗って直火式のものを買ってみた。
淹れてみた。
豆を挽き、フィルターバスケットに詰める。手持ちのコーヒーグラインダーが引き具合自在なのがここにきて役に立った。水を測って下部タンクに入れ、上部タンクでぎゅっと蓋をする。あとはコンロにかけて数分待機。
少し径が小さいので、別売りのプレートをしたに噛ませている。
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しばらくすると、ぷじゅー、と気圧による抽出が始まる。火を切って落ち着くまで待ちカップに注いで出来上がり。なるほどお手軽だ。
肝心の味、これがびっくりするほど旨い。エスプレッソならではのきめ細かな泡(クレマ)もしっかり乗っていて、ドリップやフレンチプレスには無い甘味もお店で飲むあの感じ。期待通りというか期待以上というか、嬉しくなって笑ってしまった。
説明書には「豆はフィルターバスケットすりきり一杯」などとそっけなく書いてあるが実際は適切なタンピングが重要だった。きつく詰めすぎると苦みが出るし逆にふわっと隙間だらけだとクレマの出来ない薄めのものになってしまう。この辺の塩梅はバイト時代の知識が10年越しで効いてきて面白い。尤もバスケットが豆20gで丁度いいサイズになっているので、挽く時にちゃんと測っていれば挽いた分が余らずすりきり一杯になるよう詰めてやれば良い。
すっかり気分を良くし、百均で200mlのマグカップを買って愛用している。できたエスプレッソは90mlほどの分量なので、牛乳とシロップを100ml注いでおけばきっちり一杯分のラテに仕上がるという寸法だ。今まで食器は「大は小を兼ねる」を地で行くチョイスだったが、見た目や温度管理などなどを鑑みるとその限りではないなと痛感している。今更な気もする。
旨い珈琲は旨いが故に一瞬で飲み干してしまうのが残念だ。分量少ないエスプレッソなので尚更ではあるが。
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年末から2か月ぶりの更新なクセにいきなり1時間当たり1件の勢いで6連投をかますという所業。投稿予約などで日次投稿にしてあげた方がアクセスを稼ぎやすいとは思うが、場末で好きにやってるのよという所でご容赦いただきたい。
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