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【JBBYおすすめ絵本を読む】お月さんのシャーベット(ペク・ヒナ作)

絵本ネタです。
3月のJBBY子どもの本の日フェスティバルに参加して
「おすすめ!世界の子供の本」をゲットしたので、
最近はそのブックリストに載っている絵本を順番に借りています。

今回読んだのは
韓国の絵本作家 ペク・ヒナさんの作品
「お月さんのシャーベット」

絵を描いているのではなく、人形を粘土?などで作成して
それをカメラで撮影しているような作品がほとんどで
表情も面白いし不思議なリアルさがあります。

また、翻訳家(兼絵本作家)の長谷川義史さんとセットになっている
作品が多くて、文章が関西弁なので読んでいる方もテンポよく
楽しく読み聞かせができます。

マンションの生活風景だったり、停電とか銭湯とか、文化も似通っていて
日本の出来事のような感覚でも読むことができます。

紙に書いた絵と模型が合わさった不思議な世界観

お月さんのシャーベットは、あるアパートで夏の夜に起きた
出来事を題材にした内容なんだけど、
夏の蒸し暑い感じや、融ける月の色、停電の中で光るシャーベットなど
いろんな温度が目を通して伝わってきて、文字がなかったとしても
楽しめるのがおすすめポイントです。

夏の月ってこの色しているよな~ と読んでいてニヤニヤしてしまうし
ペクヒナさんてきっと妄想家なんだろうなと思います。
作家さんとしてすごく魅力的だし(友達になりたい・・・)、
妄想を形にできるところがとてもすごい。

この年になると形にするのが億劫になってしまって、
すごい、感動、で終わってしまうので、もらったエネルギーは
別のものを生み出すのになるべく使いたいと思ったり

話がそれましたが、ペクヒナさんの作品、同時に図書館で
「天女銭湯」「あめだま」「ぼくは犬や」「あずきがゆばあさんととら」
「ピヤキのママ」を借りてきて読んでみました。
(昔「おかしなおきゃくさま」も読んだことあり)

中でも「天女銭湯」は、銭湯好きの私としてはとてもおすすめ。
銭湯が出てくる絵本の中では、「パンダ銭湯」
「うえへまいりまぁす」を抜いて、自分の中では今のところ一位です。

「あめだま」と「ぼくは犬や」は登場人物がかぶっていて
同時進行で読むとより味わえます。

いずれも子どもらには好評でした。

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