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心に寄り添う絵本

ここ1ヶ月くらい仕事でかなり行き詰まっており
仕事辞める?辞めない?
部署異動希望出す?出さない?
自分のいる意味とは?

とぐるぐる考えて、睡眠がとにかく浅くなっていました。毎年この季節は鬼門で、あんなに暑かったのにスーッと寒い風が吹いてきて、緊張感が抜けた瞬間にふと疲れが出てしまうようで。

前々から子育てで選択肢のなさに苦しんだり
仕事で疲れたりした時に、読むと元気が出るなと
感じている絵本があり
今日はそれをおすすめします。

ぐるんぱのようちえん 西内ミナミ作 堀内誠一絵

ぐるんぱのようちえん です。
絵本好きならみんな知っているベストセラーです。

ぐるんぱという、親をなくしたゾウが
何もしないで泣いて暮らしているのを見て、
周りのみんなが働きに出すことに決めます。

ぐるんぱはやる気満々で仕事に取り組みますが
どこへ行っても、雇い主が思っていたように
働けず、もう結構 の一言で追い出されてしまいます。

あちこち行って落ち込んでいく様子が
自分はこの会社に必要なんだろうか、と
幾度も悩む、子を持ってからの自分に重なります。
やる気はあるのに、一定のところまで行くと
空回りをしてしまい、そのうち、自信をなくしていく。
でも子どもたちには何の罪もないし、職場にも負担をかけているし、とさらに深く自分を責めていきます。

そんな時自分に寄り添うように、ぐるんぱが落ち込み、泣いてくれます。

そこへ現れる、12人の子持ちのお母さん

これがとても素敵です。
いそがしいいそがしい、と言いながら
洗濯をしていますが、シャツが12枚で靴下ときたら24!というシーンは、本当に何回思ったことか!と笑ってしまいます。

人は一度泣いてデトックスしてからじゃないと
笑えない。でも、泣くことが誰かを傷つけるのではないかとあっちにもこっちにも気を遣って泣くことを禁じて、心が張り詰めたまま日々やり過ごしている人は多いのではないかと、私は思います。

この物語は、読者の心をぐるんぱに乗せてやさしく誘導してくれます。
紙飛行機のように、最後気持ちよく風を捉えて飛んでいけるような感覚にさせてくれる絵本です。

子どもに読み聞かせをしながら
親も楽になれるので、オススメですよ!

ぐるんぱが好きすぎて被り物を作ってしまったほどです。



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