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ドビュッシーの染み|A Debussy stain
ひどく気分がすぐれない時期があって、もうレコードを買う気力もなかったんだけど、ドビュッシーのピアノ曲なら聴けるかなって思って、検索を始めたらこのジャケットに出会いました。
そしたら、この染みが、とても愛らしいなぁって思えて、ブローティガンの コーヒーの染み という一節を思い出しました。
「私は、そのコーヒーの染みを愛しはじめていた。なぜだか、その日にうってつけだと思ったから!」
というような短い描写だったけど、そのイメージがずっと残ってて。
それ以来、穴のあいたセーターや、ほころびたシャツや、ずっと窓際に吊るしてたせいで袖が日焼けしちゃったコートにも、前よりやさしいまなざしをおくれるように、なってて。
だから、このレコードに針を落とすと、
それこそ、しみじみ、染みて
コーヒーも飲みたくなります
おしまい!