2020年4月18日雨から晴れ。 植物のこと
楠見清さま
植木の仕事をはじめてから、かれこれ4年を過ぎたんだけど、じつは、まだ、植物のことなんて、ほぼわかんなくて、、、だから、なんにも答えられないの。で、ほんと最近になって、植物がさ、ねこちゃんやわんちゃんみたく可愛くなってきてて、それはやっぱり、世話してると、愛着が湧いてくるでしょ。うん、でも、それもよくあることで、ぜんぜんふつうだー。
ましてや植物がコロナに打ち勝つなんちゃら、なんて、知る由もなくて、ただ、「植物は人間とさかさで、根っこが頭(脳」ってのはちょっとおもしろいな、と。
で、僕と植物とのかかわりを、整理させてもらうと、最初は一輪挿しをかざってて、次に剣山使って何種類かをミックス・レイアウトしだして、でいまは鉢植えやろっかなって段階で、たぶん、オブジェとしての植物から、生きてる、ともだち、として付き合いたくなって来てんのかなぁ?
でさ、こないだ、あるお宅を訪ねた折に、もう伐採したい柿の木があるんだけど、食べ慣れたその味の実はキープしたい、というお客さんのために、枝を何本か切って、それを別の小さな柿の木に接続するってのをやったの。
切り取った枝の根元を三角にとがらせて、小さな柿の枝にはくさびのように受け口をこしらえて、差し込んで、包帯みたいなのを巻くの。
桜なんかではこういった、いわゆる 接ぎ木 ってのはよくやるんだけど、柿はなかなかむつかしいらしくて、で、手術のあとはさ、やっぱり気になって、「よしよし、がんば!」みたいな波目で見守っててさ、それはもうオブジェじゃなくて、もいっぽ、おともだち、なんだなぁ〜って、
こんなんで、ゆるして〜〜〜。。。
山本ムーグ