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【谷間の歌会】ハレとケとサビアン 獅子座1度〜2度

「サビアンシンボルとその解釈にリンクする季語や和歌」を好き勝手に発表する、サビアン研究会「谷間・オブ・サビアン」の歌会のお題「獅子座1度〜5度」のサビアンについての個人的あれこれ。

◆二十四節気(獅子座1度〜5度)
大暑

◆対象サビアン①
獅子座1 度:過度の感情的ストレスにより頭に血が昇っている(A case of apoplexy.)

◆対抗サビアン
水瓶座1度:古いレンガ造りの伝道所(An old adobe mission.)

◆鏡像(対)サビアン
獅子座30度:開封された手紙(An unsealed letter.)

◆ドデカテモリー
獅子座

【この度数のポイント】
・自分自身を変容させていく
・自己が抑圧されることへの耐え難さ
・熱が統合されたものが光になる

この熱々スーパーサイヤ人の度数には、「5本指、開放感、瞬発力」などから、『跣足(はだし)』という季語を選びました。

なんか、いましたよね。やたらと裸足で走りたがる小学生男子(笑)そういうスタートダッシュボーイ的な、ターボ感。無茶すると傷だらけになるのに、そんなことには目もくれないエネルギッシュさ。

「熔岩の上を跣足の島男」 高浜虚子
「どうしても跣足になつてしまふ児よ」 稲畑汀子

俳句もどこか野生児っぽい雰囲気(のものを選んだのですが)。
私は存じ上げませんでしたが、偶然にも稲畑汀子さんは高浜虚子のお孫さんだそうです。


◆対象サビアン②
獅子座2度:伝染病による休校により、子供たちが遊んでいる(An epidemic of mumps.)

◆対抗サビアン
水瓶座2度:予期せぬ雷雨(An unexpected thunderstorm.)

◆鏡像(対)サビアン
獅子座29度:人魚が海岸の礎に上がり、王子を待っている(A mermaid.)

◆ドデカテモリー
獅子座

【この度数のポイント】
・純粋な好奇心を満たして今を生きようとする
・過度な刺激や欠乏を経験することで本質的な変化を遂げようとする
・免疫によって守られている存在であることに気づく

「おたふく風邪の伝染」としても知られる度数ですが、ここの季語はすごく迷って、『凌霄花・凌霄(ノウゼンカズラ)』に。

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漢名の凌霄花は「霄(そら)を凌ぐ花」の意で、高いところによじ登ることから命名されていること、日光不足では花がつかないこと、たくさん花をつけると華やかな反面、「植えない方がいい」とも言われるほど繁殖力が強い=感染力(生命力)を思わせるところなどが選んだ理由です。

「家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな」 正岡子規
「絶望やのうぜん風に躍り居り」 鈴木花蓑
「凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリア」 中村草田男

音声教材で話題になっていた中村草田男も入れました(笑)

でも個人的にこの花といえば、昔 月桂冠のCMでも使われていた安藤裕子のこの曲のイメージが強かったので、こんなにも鮮やかなカラーだとは知らなかったです。夏空に映える、赤みがかったオレンジ。

今聴いても良い歌。

こうして音声教材を何度も聞きながらサビアンを1度ずつじっくり掘り下げて、俳句や短歌は分からないなりにも自分で調べてこれかな〜と考えるのは、ただ単純にサビアンを覚えるよりも多角的に勉強できるし楽しい(自分の記憶にも残る、ペースはのろいけど)。

ちなみにTOPのりんご飴は、獅子座1度の「頭に血が昇っている人」っぽかったので。

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