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【音楽と占星術】スーパーカーという季節に生まれて

今でもイントロのギターを聴いただけで鳥肌が立つ音楽の一つに、SUPERCARの「Lucky」という曲がある。

「あたし、もう今じゃあ、あなたに会えるのも夢の中だけ…。」

このフレーズを歌うフルカワミキに、世の男子がこぞって恋をしたという歌い出しが有名な曲である。

SUPERCARは、

中村弘二(ボーカル、ギター、作曲)
石渡淳治(ギター、作詞)
古川美季(ベース)
田沢公大(ドラムス)

の青森県出身の4人組バンド。

1997年にデビューし、2005年2月26日に解散。
私が好きなバンドの一つで、最も再結成を望まないバンドである。

改めてスーパーカーというバンドを振り返ってみると、これほどまでに青春を体現したバンドもないと思う。初期のギターサウンドの「青春全開、炭酸シュワシュワ感」といったらない。自分の青春とはちょっとかけ離れているけれど、教科書に出てきそうな、人類みんなが理想とするだろう(したほうがいい)甘酸っぱい青春像を彷彿とさせる。

そして、さっきのLuckyと比較されることの多い、解散ライブでのLucky。

この一曲を聞くだけで、ここにたどり着くまでに「思春期・反抗期・倦怠期・葛藤・別れの予感・旅立ち」… ある一人の人生のドラマを、ありありと感じさせてしまう不思議なバンドだ。

それで、今さらもう彼らがどうして解散に至ったのかなんて、そんなのはどうでもいいんだけど、スーパーカーの音楽にはナカコーの音と同じくらい、いしわたり淳二の歌詞が揺るぎない核であったはずなのに、ナカコーがジュンジに言い放ったという

「詩はどうでもいい」

という一言は、今思い出しても痛烈すぎる。

どうしてそんなことを言ったのか、言えてしまったのか、ちょっと気になってふたりのホロスコープを見てみた。

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まずナカコーは風の印象が強かったので、水瓶座かと予想していたら、天秤座。その太陽には冥王星が寄り添って、真向かいから張り詰めた弓を引くのは牡羊座の月。
このチャートを見るに、ナカコーが情緒的なものを持ち合わせていないとは思えないし、むしろナカコーとジュンジの水星は乙女座19度と20度で合。お互いに通じ合える言語は持っているはずだ。

ただ、ナカコーの中で音楽への思いやこだわりが強く、「詞」というのはあくまで音楽を形成するパーツのひとつであり、そこには優も劣も、個人的な感情もないだけなんじゃないかと思った。より良い音楽を作るための、フラットな視点。

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一方、その音にはその詩しかハマらないという感覚がきっとあったであろう太陽獅子×月蠍のジュンジには、ライブで適当な英語で歌うナカコーのことが心底理解できなかっただろうし、そんな彼に向けて「がっかり」という言葉を残したことも仕方がないような気がする。

まぁでも、ナカコー(天秤座)、いしわたり淳治(獅子座)、フルカワミキ(水瓶座)がひとつ場所に集い、それでも7年5か月という期間バンドであり続けることができたのは、コーダイ(魚座)の存在が大きかったんじゃないかと思う。

最後にまとめとして、スーパーカーの一番好きな歌詞と一緒に、バンドに一人は柔軟宮を入れるべきということを私は強く、強く言いたい。

実際、「正しい」を前に間違いをわかって選ぶのさ
“Easy Way Out”


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