読書記録
こんにちはこんばんはおはようございます、ユアです。
今日は最近読み終えた作品の記録。ジャニーズ事務所所属の加藤シゲアキさんが書いたオルタネートという小説だ。
簡単なあらすじ
この物語は主に3人を軸としてそれぞれ同じ時間軸で全く違う境遇の高校生の生活が描かれている。
1人目が 新見容(にいみ いるる)。調理部の部長を務めており、高校生の料理コンテスト「ワンポーション」の優勝を目指し日々過ごしている。
2人目は伴凪津(ばん なづ)。高校1年生で母子家庭に産まれ、家庭の環境に辟易している。作品の鍵となるSNSアプリ「オルタネート」を信奉している。
3人目は楤丘尚志(たらおか なおし)。大阪の高校を中退し、幼少期のセッション相手である安辺豊を探してはるばる東京までやって来た少年。
すごいなと思った点
この小説、私なんとなく思ったのが
こんな文章の構成を考えられるのがすごいな と読みながら感じた。
登場人物が全員接点がある訳でもなくでもただ同じ時間に過ごしているのがわかるためすごくわかりやすい。
そして高校生によくあるの、桁違いの人脈。
私の同級生にもいたんだけど先輩の学年の情報めちゃくちゃ知ってる人だったり後輩の恋愛事情に詳しい人だったり。
あ、こことここ接点あったんだ。だったり、他校で絡むのいいな!だったりSNSプロフェッショナルの高校生の人脈の広さも描かれてて高校時代が恋しくなった。
高校生というブランドを背負った焦燥感だったり充実感だったりが300ページに詰め込まれていて、すごく読みやすかったという印象。
命短し恋せよ乙女、これだね。
自分と重ねた感想
高校を卒業して思ったけど高校時代に立ちはだかった選択を迫られる場面。あれに正解なんて無いんだなと改めて思えた。
進路の選択とかはどうにもならないにしろ、人間関係だったり部活だったり恋愛だったり。重要な選択に見えて実は軽い気持ちで飛び込んでしまう事も高校生ならではで良い体験になるんだ。案外。
高校生にはパワーがある。それは学生最後という学生最後の責務を果たすパワーであり、これから人生を学んでいく若さのパワーでもある。
オルタネートの学生達は皆さそれぞれ境遇や目の前の問題にもがいて、苦しんで、自分なりに迫られた景色に飛び込んで行った。
オルタネートというひとつのSNSで人の原動力になったり、傷ついたり。
学生時代の淡い一喜一憂を楽しみたい方々にはおすすめの作品だと思う。
最後にオルタネートのプロモーションビデオを添えて。加藤シゲアキさん、素敵な作品に出会わせてくださりありがとうございました。
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