銀行の地下の基礎┃G2 vs W7M 銀行 Six Invitational 2023 | Group Stage | Day 2
こんにちはリザードです!
今回はS.I.2023のGroup Stageの試合でG2 vs W7Mの試合の解説を行いたいと思います。
至らない点があると思いますので、気になる点があればお気軽にコメントを残してください。
というわけで…本編に入ります!!
W7M防衛先行 G2攻撃先行 マップは銀行
まずは1ラウンド目、地下防衛の話。
銀行の地下攻めは基本的な攻撃のプランとして、サーバーを取り切り監視室でプラントする攻撃方法があります。監視室でプラントすることで、攻撃側はプラントのカバーがしやすくかつ防衛側はプラントを止め難いというメリットがあります。
そのため防衛側はサーバー階段にイエーガー・ワマイの投げ物阻害ガジェットを置き、SG(ショットガン)持ちのプレイヤーを配置することで攻撃側がサーバー階段を取るのを防ぎます。
そしてサーバー中にもう一人防衛側はプレイヤーを配置することで、洞窟やサーバーハッチからサーバーにエントリーできないようにします。
こうすることで、攻撃側はプラント以前にサーバーを取るのに手間がかかります。
そのためプラントを開始する際には攻撃側は何かしらの要素(それはガジェットであったり人数であったり、あるいは時間である)が欠けている状態になるります。こうすることで攻撃側のミスを誘発させたりプラントを止めやすくなったりするのです。
これが基本的な地下の防衛方法です。
さて前置きはこの辺にして、ではW7Mはこの地下防衛をどのように守っていたのでしょうか?
それは先程の話、サーバーを取り「プラントを開始する際には攻撃側は何かしらのの要素が欠けている」というのが重要になります。
そしてW7Mは、この「何かしら」を「攻めるために必要な時間」と考え、サーバー階段を守る際に極力攻撃側に時間を浪費させることを目的として、サーバーに防衛ラインを設定していました。
ここで重要なのが、普通はSG持ちがポジショニングするはずのサーバー階段にはクラッシュとワマイが入っており、より一層サーバー階段を取るのが難しい状況が作られているということです。
クラッシュは正面からの撃ち込みや投げ物を防げる点において、攻撃側の時間を浪費させることに長けています。
そのため攻撃側はサーバー階段のクラッシュを潰し、サーバーを取り切るのに莫大な時間を必要とするのです。
なおかつサーバーを取り切る形の監視プラントはたとえ上手に攻められたとしても、攻撃側は1分程度でプラントを完了させなければなりません。
この前提も加味すると、サーバー階段のクラッシュを潰してから監視室でプラント。無理ですよね? 時間があまりにも少なすぎる。
なのでG2は金庫攻めをします。
金庫攻めをする際には、攻撃側の選択肢としてハッチダイブとメイン階段、ガレージからのエントリーがあります。
攻撃側は、それぞれの場所からバラバラにエントリーすることでキルを発生させて現地に駆け込むことが求められます。
ここでまたしてもW7Mは上手い。
普通ならハッチダイブしてくる敵に射線を向けることで、敵のエントリーを管理します。
しかしこれではグレネードやスタンといったガジェットと共に押し切られてしまうと、攻撃側に優位が傾くことになります。つまり防衛側は攻撃側のアクションを待たなければならず、攻撃側のアクションを待たなければならない以上、試合がどう傾くのかがわからない。
相手は撃ち合い最強のG2ですからね。ただ単に待つだけは負けてしまう可能性が高い。
そこでW7Mは待たずにサーバー階段のワマイが資料まで走り込み、空き部屋やメイン階段付近の敵に横槍を入れます。つまり攻撃側が金庫攻めを決断したタイミングで、防衛側であるW7Mはリテイクを仕掛けたのです。
このときW7Mの地下にポジショニングしているプレイヤーたちは、ある程度攻撃側が地下にエントリーをすることを許容します。
取られても良いエリアを設定することで、入られたくないエリアを狭く守りカバーを取りやすくしたのです。
このようにして人数優位と時間的な優位を得たW7Mが見事にラウンドを取得していました。
如何でしたか?
G2やW7Mという高レベルな試合となると時には常人には理解できないプレイングをしていることがありますよね?
しかしそういったプレイはシージの基礎的な部分を徹底した上で行うからこそ強いのであり、僕たち凡人は「このボムは攻めるのに時間がかかる」といった基礎的な部分を熟知するだけでも確実にレベルアップできると思います。
そういった基礎的な部分を僕と一緒に学びませんか? というわけで次回の記事も楽しみにしていてください!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!!