ブリュッセルの博物館・美術館感想

普段ははてブロでオタクブログを書いているが (lyrina.hatenadiary.jp)、オタク関係ない日記を書きたいと思ってnoteを始めてみた。2023年2月から9月半ばまで仕事でブリュッセルに滞在しており、ヨーロッパを色々旅行してきた・する予定なので、その記録を残しておく。まずは住んでいる街ブリュッセルの博物館・美術館の感想から!観光客目線というよりは、何日も観光にかけられる長期滞在者目線。まだ訪れていない所もあるので、それは今後追記していく。個人的に好きだった順!チケット代等は全てAdultの値段、2023年5月時点の情報です(最近すぐ値上がりするよね)

  1. 王立軍と軍事史博物館 (Royal Museum of the Armed Forces and Military History) €11
    https://militarymuseum.be/en
    とにかく展示面積と扱っている題材が広すぎて驚く。全部しっかり見ると1日かかる。11ユーロでこれだけ見られるのはコスパ良すぎ。中世の騎士の武具から第一次世界大戦で使われた戦車、第二次世界大戦の各国の歴史まで。多角的に構成されているのも良い。全部ではないけれど、半分くらいの展示には英語の解説もついていた印象。サンカントネール公園内にある。最初入り口がどこか見つけにくかった。

  2. 楽器博物館 (Musical Instruments Museum, MIM) €15
    https://www.mim.be/en
    ここもとにかく広くてしっかり見ると1日かかる。その前に足が痛くなる。ありとあらゆる時代と国の楽器が展示されていて、実際にその楽器の音を聴けるオーディオも良い。解説も豊富で、どのようにその楽器が他の地域に伝わり、発展し、使われていたかという歴史を追える。建築自体が、アールヌーヴォーの代表格として有名。ここのカフェも有名らしいが、私が行ったときはやっていなかった。残念… 

  3. ベルヴュ―博物館 (BELvue Museum) €10
    https://www.belvue.be/en/
    ここはそこまで広くなく、ベルギーの国の歴史が分かりやすくまとまっている。盛んな産業の移り変わり、フランダース・ワローン・ブリュッセルの地域に分かれ3つの公用語となるまでの経緯、人権を獲得していく歴史(参政権、同性婚、安楽死等)等。第1日曜日は無料。

  4. ベルギー王立美術館 (Royal Museum of Fine Arts of Belgium) €15
    https://fine-arts-museum.be/en
    ブリュッセルで一番の目玉であろうベルギー王立美術館は、私が先にパリやアムステルダムの美術館に行ってしまったせいもあるのだけど、少し期待外れだった…。マグリット美術館は2023年9月末まで改修中で、改修中も仮設の展示で作品自体は全て見ることができる。
    私の予習不足が大きいのだけど、マグリット美術館と言えどマグリットの有名作品が全てあるわけではないのね…(もちろんいくつかはある)。
    3つの美術館に共通して言えることなんだけど、ここのオーディオガイドが個人的にあまり好みでなかった。とにかく長い!1作品当たり3分くらいあって、正直飽きてしまう。その内容も作品の題材自体についての解説が多くて、それを描いた画家の経緯とか画法の工夫とかを知りたいと思ってしまった。そしてキュレーションがよく分からない。エリアごとのテーマの解説や隣接エリア間のつながりが全く見えなくて、ランダムに思えた。よく部屋入ってすぐの壁に書いてある解説、あれが欲しい。有名な画家の作品ばかりならそれを見るだけで楽しめるから良いんだけど、そうでもないから余計に思ったな…
    世紀末美術館は地下にある。薄暗くてほとんど人もいなくて閑散としている(祝日の昼間だったのに)。ほとんど知らない人の展示なんだけど、急にゴーギャンとかシニャックの絵が出てくるから驚く。
    古典美術館は上の階。宗教画とかが多い。ルーベンスやブリューゲルの作品がある(私はブリューゲルという画家を知らなかった、勉強不足ですね)
    以前は美術館内にあったカフェは無くなってしまったので、ご飯を食べるには一度外に出ないといけない(再入場可)。

  5. ブリュッセル市立博物館(王の家) Brussels City Museum (La Maison du Roi) €10
    https://www.brusselscitymuseum.brussels/en/
    ブリュッセルの歴史、いかに都市が発展していったか、グランプラスの歴史を絵や模型を通して見ることができる。絵画、彫刻、食器、タペストリー等の他、小便小僧の歴史の展示もある。私は個人的に小便小僧にゆかりがあるので(祖母が日本の小便小僧の衣装を毎月作っており、ベルギーにも1着寄贈した)、その展示は面白かったけど、ベルギーの歴史を知るという意味ではベルヴュー博物館の方が良かったなと思った。第1日曜日は無料。

  6. アトミウム (Atomium) €16
    https://atomium.be/home/Index
    ベルギー万博の時に建てられた球状のオブジェ。中は万博についての展示や、暗闇の中でカラフルな照明が綺麗なエリア(スペースマウンテンに向かうエスカレーターみたいな)、世界各国の様子を見られるエリアがある。
    近くにあるデザインミュージアムも同じ券で入場できる。ただこれはよく分からなかったな…。プラスチックの歴史やプラスチックを使った作品の展示がしてあった。レトロな家電とかは面白かった。と思えば急にLGBTQ+の展示エリアがあり、生々しいアートが出てきて驚いた。

  7. Choco Story Brussels €13
    https://choco-story-brussels.be/en/node
    ベルギーと言えばチョコ、と思ってチョコの博物館に行ってみた。チョコレートの歴史を学べるんだけど、いかにも観光客向けという感じがして展示内容が少し物足りなかったかな…。試食ができるのは嬉しい(最後の方にある色んな味が試食できるのは、無くなっている場合も多い)。あと30分に1度作っているところを見せてくれるので、それはぜひ見たい(私はちゃんとチェックしてなくて時間が合わなかった)。

  8. Brussels Comics Figurines Museum €14
    https://www.brussels-comics-figurines-museum.be/en/
    ベルギー発の有名キャラクターのオブジェや原画、昔のアニメの作り方等が展示されていた。そこまで広くはない。ベルギーは漫画・アニメ大国なんですね!タンタンやスマーフが有名。ただ私はタンタンしか知らないし、そこまでだったかな…。解説も英語はほぼない。タンタンのアニメがやっていたのでしばらくそれを見ていた。30分くらい見てたけど全然ストーリーが終わる気配がなかった、長い。

ブリュッセルの博物館は基本予約なしでもスムーズに入れて(アトミウムだけ天気の良い祝日に行ったので20分くらい並んだ)、事前予約が必要なのはオルタ邸のみだと思う。もちろん他もオンライン予約をすることも可能。
多くの施設が25歳まで学生料金で、26歳の私は損した気分になる…が仕方ない。

最後にブリュッセルカードとベルギーミュージアムパスを紹介しておく(もちろんアフィリエイトでは全くない)。私はベルギーミュージアムパスを最近まで知らず、個別に足を運び損した…
ブリュッセルカードは観光客向けで定番の観光スポットが網羅されている。24時間(€32)、48時間(€42)、72時間(€49)から選べる。
https://www.visit.brussels/en/visitors/what-to-do/brussels-card
ベルギーミュージアムパスはなんと1年間有効(1月1日から12月31日まで)、€59で220の対象施設に行き放題と破格である。ブリュッセル以外の都市も含まれている。ただ有名どころは一部入っていない。大体6箇所以上で元が取れる。ベルギーに数か月以上滞在予定があって並みに博物館巡りが好きであれば買った方が良いと思う。公式の英語サイトがあまりに不親切、対象施設がどこかを見るには2つ目のリンクをお勧めする。
https://www.museumpassmusees.be/nl/english
https://whichmuseum.com/card/museumpassmusees-126

今のところ行ったのは以上!後はオルタ邸にマストで行きたい。また行ったら追記します。

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