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自分の弱みを見つめたら強みが出てきた話

弱みを伸ばすより、強みを伸ばした方がいい。
最近よく聞くフレーズだ。

弱みが強みになったのを見たことがない

そう言ったのは、どん底だったUSJをV字回復させた森岡毅さん。

これを聞いた時は、目から鱗が落ちた。確かに弱みを伸ばしても自分の能力レーダーチャートは小さく整った五角形になるだけだ。
何か飛び抜けていた方が、インパクトがあるし、この人だからお願いしたいということにも繋がるだろう。


でもである。
最近仕事が自分の弱みのせいでどうにもならなくなっている。

私の弱み、それは書類やメールを確認する力だ。ケアレスミスやたら多い。数字の間違い、名前の間違い、日時の間違い。何度確認しても目が滑って、抜かしてしまうことが続いていた。
後になって、そこの部分確認するの忘れていた!という状態で提出してしまうので、後から他の人に指摘されて気づく。その後間違わない様にと念入りにするのだけど、焦りもあってまた抜かしてしまう。その負のスパイラルが続いているのだ。


私がスーパーセールスでべらぼうに稼げる人だったら、秘書なりアシスタントなり付けて苦手な部分は補ってもらえて解決だ。しかし今の私はアシスタントで、確認作業は大切な業務の一つなのだ。


今までの私は確認作業を軽く見ていた節がある。別にいいでしょうとよく読み返しもせず、メールの送信ボタンを押していた。
それで大変なことになったことがあまり無かったのも不運だったのかもしれない。

今の仕事内容的に、その間違いがあまりよろしくないのと、周りで一緒に働いている人が特別細かく確認する性格の人というのもある。


ああ、今の仕事は本当自分に合わないなと思うのと同時に、今知れてラッキーだったかもと思う。

自分はこういう間違いを起こしやすい人間で、どういう状態の時に起こりやすいのか知ることが出来た。焦った時に起こりやすいので、焦っているぞ今自分はと戒めることができる。


そして弱みを見つめた時に、自分の強みにも気付いた。

他人に指摘されても、自分の行為を認められるところだ。それはその指摘してきた人は私の行為について咎めているだけで、私自身を否定しているわけでは無いと考えることが出来るからだ。

これは大事なことだと思っている。

切り離して考えられないと、間違いを指摘されれば攻撃されたと思うし、褒められればすぐ調子に乗るだろう。


弱みを伸ばす必要があるのか、むしろその力を他に使った方がより自分自身が伸びると思う。森岡さんがおっしゃる通り、弱みが強みになることはない。ただ普通の部分が増えるだけだ。

でも弱みは見つめる必要があると思う。自分の弱みはどういった状況で起きるのか、それはどの様な影響を及ぼすのか。対応策はあるのか。その先にもしかしたら副産物的に強みが見つかるかもしれない。

弱みも強みも自分自身で、全部影響しあって私になっているから。自分を知るということはそう嫌なことでも無いんだよ、と伝えたい。

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