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作詞家が作曲家養成講座・山口ゼミを受講したわけ

soranoはフリーの作詞家。いくつかの作家事務所から作詞コンペを紹介してもらい、コンペに参加している。そしてリリック・ラボというオンライン作詞講座を受講した関係で、リリック・ラボにてネット・コーライトに作詞で参加させていただくこともある。

今の作詞活動が充実していないと言えば嘘になる。ただ2020年はsoranoプロジェクトのフェーズ1が終わる年というのは、もう1月から決めていた。2010年に作詞家を目指し、ひたすらに我武者羅に突き進んだ約10年であったと思う。いや、作詞家辞めないよ!これからも続けるけれど、2020年で一区切りつけて、次のフェーズへ進まなきゃならないなと思っている。今でも、達成したい目標はたくさんあるけれど、それは小さい項目であって、大きなビジョンではない。

人生のタイミング

フェーズ1を終了するということは、フェーズ2の準備をしなければならないということで、でもその具体案はないままに2020年3月を迎えた。コロナの影響で、ラスベガスの街はロックダウン。旅行の仕事を失うことになり、少なくとも夏まではすることがないなあと思っていたときに、たまたま山口ゼミがオンライン講座になることを知った。

もともと、リリック・ラボの主催者である伊藤涼さんが、副塾長として山口ゼミで教えていらっしゃることもあり、またゼミ卒業生のクリエーター集団Co-Writing Farmの皆さんとコーライトをさせて頂くこともあり、さらに塾長の山口哲一さんとも何度かお会いしていることもあり、山口ゼミはいわば親戚筋という存在。でも作詞をやっているがうえに、作曲の厳しさや難しさというのはよくわかっているつもりで、そう簡単に手を出せる代物ではないと思っていた。今でも、できる気はしないのだけれど…

でも、人生ってしょせんタイミングでしょ?仕事がなくなって、時間に余裕ができたときに、自分が参加できそうなことが目の前にあらわれたら…やってみるしかないでしょ。本当は通わないと受けられない講座が、オンラインになって、海外から私も参加できるんだし。

もともと、ありとあらゆることを直感で決めてきた。高校進学も、留学も、就職も…決断で死ぬほど悩んだことがない。悩んでいるというのは、口実が欲しいだけで、案外心は決まっている。私の場合。

作曲してみてわかったこと

さて、昨晩山口ゼミ29期最後のプログラムが終了し、これを書いているわけだけど…「受講してよかった!」というお話を、したい気持ちはやまやま… 作詞家も、作曲始めたらいいよって言えたらいいけど…嘘はつけません!いえね、講座自体に問題があるわけではないです。初心者の私には、作曲は楽しくもなんともありません。むしろツライです。作詞なら1コーラス1~2時間でできるのに、なぜメロディーとコードをつけるだけで2日も3日もかかるのか!?しかもきちんとできないのか!?情けないやら、ツラいやら。この気持ち、作詞を始めたときにもあったなって覚えてはいる。「なぜ日本語ができるのに、言いたいことが書けないんだろう」って。一応10年やってきた作詞と、DAWさわり始めて2-3カ月の作曲と、同じレベルで考えたところで、とは思うし。でもずっと音楽に携わってきたのに、初心者だからというのは甘えだと思うし。とにかく、今の気持ちを表現すると、誰もいない海で「叫びたい!」感じです。ということで、このままツライ、情けない気持ちを抱えたままにすると、確実に作詞に悪影響を及ぼすと思ったので、少しでも楽しいと思えるまで、もう少し続けることにしました。楽しくないことを続けるなんて、酔狂だなと自分では思う。でもね、正解なんてわからないから。正解になりうる「解」を探っていくしかないんだって。(今日すごく納得した話)

それにしても、作詞家もDAWを少しは知っていた方が得だと思ったので、それはリリック・ラボの作詞家コラムに書きました!

未来を想像できるか

作詞を始めたときは、作家デビューしたい、たくさん作詞をしたい、というビジョンがあった。そこへ向かって進んだ10年。でも今、私はsoranoの未来をまったく想像できない。来年どうなっているだろう?と思うのは不安。3年後や10年後にどうなっていたいかを描くのが希望。私は希望を描けていない。だからこそ、フェーズ1を終えようと思った。新しく、舵をとろうと思った。フェーズ2への準備とは、そういうこと。あと半年ある。まあ、じっくり悩んで足掻こうじゃないか、と今は思っている。そして、山口ゼミの受講が新しい扉を開いてくれるんじゃないかと、期待している。(ツライけどね。)とはいいつつ、フェーズ1をいい形で終わらせたいので、全力疾走したい。いろいろ考えると、1分1秒無駄にできないんだな。

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Image by rahul yadav from Pixabay

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