【エッセイ】#17 言い訳はいい。書け

　文章が書けないのは、欲が足りないという記事を先日書いた。
　とっても多くの人に読んでいただき、本当に嬉しい。

　自分の欲に忠実に。そして、自分がどうしたいのかにしっかりと向き合うことで、自分の人生の目的が見えてくる。目的のようなものが見つかったら、それに向けて、今できることをただひたすらに行うだけなのだ。

　結構シンプルな考え方なのだが、最初のうちはできるが途中で挫折しちゃうとの声をいただいた。
　うん。正直、その気持ち、わかります。
　くじけそうになりますよね？　いわゆる「モチベーション」が保てないですよね？　途中で「なんでやっているんだろ？」って思っちゃいますよね？

　こんな風に語っている私だって、往々にして逃げ出したくなったり、サボりたくなります。もう全部ほっぽり出して、一日中、室温が整った部屋で彼女と一緒にイチャイチャしたいに決まっている。あ、こんな顔をしているので、彼女なんていませんけどね……。
 
　冗談はさておき、「逃げ出したくなったり」「モチベーションが保てなくなったり」することは、私にでもあります。
　でも、目的も達成したい。だけど、ツライ、サボりたい……。そんな気持ちで心がいっぱいになってしまうことすらあります。

　そんなときは、パソコンにむかって、とりあえず作業をはじめてください。
　
　え？　なにを阿呆なことを言っているんだって？　

　そうです。
　阿呆で、脳筋で、訳の分からないことを言っていると、自分でもわかっています。
　それでも、パソコンに向かって「イヤイヤ」作業を開始してください。
　
　なんだったら、私に恨みや呪いのコトバを投げかけても構いません。フォローを外してくださっても構いません（でも、後でまたフォローしておいてね）。物理的に可能であったら、私に肩パンチをしても構いません。私の悪口をＳＮＳで投稿しても構いません（あなたの評判を落とす可能性があるので、あまりおススメしませんが・・・）。とにかくパソコンに向かい、作業をはじめてください。

　人間って、作業をはじめる前が最もハードルが高いモノなのです。
　それは、作業ややるべきタスク、対応しなければいけない課題、作業時間の長さや作業後の疲労などを想像してしまうから、「作業をはじめるハードル」が高くなるのです。
　人間は想像する生き物といわれています。これから先に待ち構える危険、障壁、困難などを想像し、先回りして対処しておくことで自らの安全と安心を大昔から得たきました。この危険予知能力は、太古の昔から培ってきた人間の本能に近いモノなのです。

　今、あなたが「逃げ出したくなったり」「モチベーションが上がらなかったり」するのは、危険予知からのもの。言い換えれば生存本能なのです。

　冷静に考えてください。今、あなたの目の前にある「作業」にあなたは、命の危険を及ぼされるのでしょうか？
　目の前のパソコンがいきなり爆発したり、いきなり飛び出してあなたの脳転に突き刺さったりするでしょうか？
　作業をはじめたら、後ろから刺される可能性が３０％アップする呪いのアイテムなのでしょうか？
　それとも、すでにパソコンが高電圧に荷電していて触れた瞬間に感電するのでしょうか？

　もし、これらに一つでも該当するようだったら、今すぐに作業をするのをやめてください。その作業に伴う費用は、なぜか私が負担しますから！

　
　冗談はさておき、あなたが思っている「作業をはじめること」に対する心理的障壁は、本当は低いモノなのです。

　敢えて言わせてもらうと「作業をしたくない」という言い訳を「モチベーション」という言葉などに置き換えているだけなのです。

　この言い訳をなくす一番の方法は「やる」だけなのよ。ただ「無心」にやりはじめるだけなのだ。

　人間は、基本的にいつでも理由をつけ、言い訳し、納得したがる生き物。でもね、この理由付けや言い訳って「暇」だからするのよ。「暇」だから、人間は思考をしたがるのよ。だからね。「思考」をしないように「暇」をなくすようにしてあげるのが大切。「暇」与えずに「作業」をはじめていたら、それは苦ではないから。

　昔からのコトバで「小人閑居して、不善を為す（しょうじんかんきょして、ふぜんをなす）」というものがあります。「品性の劣った小人物は、とかく暇になるとよくない行いをする」という意味です。

　暇は、ツマラナイ人間を作ります。
　また、暇は、余計なことを考えさせます。目的を達成するためには、あなたにはツマラナイことをしている暇はありません。余計なことを考える前に「とりあえず、やりましょう」
 
って、こんなことを考えている私って暇人ってこと～！？