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【エッセイ】#27 おめぇ、オモシロいの? じゃあ、俺と殴り合おうぜ
割引あり
「イイね~!! 君、超イイね~!!
めっちゃイケているね~!!」
「あ? おめぇ、ムカつくなぁ。ちょっくら、こっち来いよ」
と、のたうち回っていたのは、25年くらい前だろうか。渋谷センター街。当時は、勉強もせず、バイトとビリヤード、酒、タバコに明け暮れる日々だった。
気に食わないやつがいれば、喧嘩を吹っ掛け、殴りかかる。若気の至りと片づけてはいけない、若き日の白明がいた。
押し寄せるプレッシャーに潰されないように、やらなければいけないことを忘れている「フリ」をするために、ただ毎日を勢いだけで生きていた。そんなことをしたって、目の前に迫っている問題から逃れられるはずもないのに。
あれから25年。
大好きなじいちゃんと母ちゃんが、この世を去っていった。
定職に就き、結婚をし、2人の子どもたちにも恵まれた。
さらに作家としての活動をはじめ、共に切磋琢磨する多くの仲間も得ることができた。
嬉しいことに作家として、関東の有名な大学に講師としてのお仕事もいただくことができたのは、この上ない喜びだった。
次の私の目標は出版社の新人賞。
これを手に入れるために、日々の読書と発信、執筆と研鑽を止めることはない。
だが……、ここで、もう一つ大きなお仕事が決定した。
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