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#03 ちょっくら Jamり 散らかしてみた①

 3日間で1冊の本を書きあげ出版する。

 次元を超えた努力であるのか、はたまた狂気か。
 普通では考えられないような企画がある。
 
 それが、Novel Jam 2024。
 起源は新潟県阿賀北地域が発祥の『物書き』のためのイベントだ。
 地域に根付いたテーマ選定し、数日間で1冊の本を書く。
 そこには、地域を、文章を愛する人たちの想いがあった。
 
 隣国発の流行病が蔓延したことによりリアルでの開催は延期されていたが、今年ようやくリアルでの開催が叶ったという。
 縁とは面白いモノで、巡り巡って今回、私もこのイベントに参加させてもらうこととなった。
 
 今回の記事は、Novel Jam 2024に参加した私の赤裸々なレポートです。
 参加したことで多くの学びを得たので、皆さんにこの情報を提供したく記事にした。
 一部、センシティブな内容、運営等の踏み込んだ内容、私の作品のネタバレも含みますので、一部は有料の記事になっています。
無料部分も十分にありますので、よかったら読んでくださいな。
 
 
 2024年11月2日(土)~11月4日(月)までの3日間で1冊の本を出す。かなりのハードスケジュールに私は痺れた。この令和の時代にそぐわない、昭和の部活動を彷彿させる内容。文章狂いの脳筋である私にとっては最高のご褒美になったのは言うまでもない。
 
 Novel Jam 2024の朝は早い。
 集合時間は朝10時。
 私が会場に到着した時には、すでに20名以上が着席し、開始を今かと待ち構えていた。
 誰も彼もすごい人に見える……。
 正直、会場の熱気に圧されていた自分がいた。
 入場時のチェック時に一つの封筒と、ネームプレートを渡される。封筒は指示があるまで開けるなとのこと。

 どうやらこの封筒が今回組み合わせのキーになりそうだ。ネームプレートのストラップの色は全部で4種類。この色の違いで『どの立場で参加しているか?』が判別できるようになっているらしい。

 この期間中に1冊を出版する。
 最終日に出版手続きが完全に終わらせるということは、執筆に避ける時間は、実質的に2日程度。
 その中で3,000~10,000文字の作品を書き上げる。これは文章を書きなれていない人間にとっては至難。
 ここにも大きなハードルを感じつつ、私はワクワクを抑えきれなかった。
 
 Novel Jam 2024には3日間で1冊を書き上げるほかに、もう一つの特徴がある。
 それは、『著者』『編集』『デザイナー』の3人で1つのチームとなることだ。
 著者と編集者が作品について話し合い、内容を磨いていく。本の内容をくみ取ったデザイナーが表紙を完成させる。著者、編集、デザイナー各々が3日間で自身の能力の最大限をもって勝負する。短期間で作品を仕上げていくため、瞬発力、スタミナなどの能力が試される。

 そして、今会場にいる私と同じ色のストラップをクビにかけた者たちは、すべて著者。ある意味、ライバルとなる人たちなのだ。

会場を静かに見回す。全部で10人。男性の方が若干多いか。私のライティングがどこまで通用するのか。静かなる闘志を私は胸に秘め、主催者の開会宣言を聞いていた。

 まとめ1
 ・3日間で3,000~10,000文字の本をリリースする(執筆時間は実質2日程度)
 ・著者、編集、デザイナーの3人で1つの作品を仕上げる


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