2019年11月24日リンパ浮腫講演会inとっとり
あけぼの鳥取主催のリンパ浮腫講演会inとっとりにて、「リンパ浮腫との上手な付き合い方」というタイトルで講演を行いました。
鳥取県だけでなく島根県、遠くは香川県からも参加され約96名の方が聴講されたと聞きました。
ちなみに僕は、今回初めて鳥取県を訪れました。
話しが少し変わりますが、リンパカフェで毎年開催している、世界リンパ浮腫デーを初開催した時に、「今朝イベントを知って、飛行機に飛び乗って鳥取から来ました」という方が居らっしゃいました。
話しを戻しますが、故郷熊本同様に地方では、リンパ浮腫の治療施設は少なく、鳥取県にはリンパ浮腫施設が、西部2ヶ所、東部に1ヶ所ある様です。
身近に相談する人が居ない方へ
今の私は大丈夫だろうか?これから何をして良いのだろうか?という質問がありました。
ご自身の体の状態を知る方法をお伝えし、どの様な状況が異常で、どの様に医師に相談するのか。
自分の手足に不快な感じがある時に、浮腫によるものか、そうでは無いのか。自分でも見極める事が出来ると少し冷静になれると思います。
当事者の方達の体験を想像し続けていくことの大切さ
乳がんの手術後に採血を避けるべきなのか?
飛行機は乗ってはダメなのか?
リンパドレナージを毎日しなければいけないのか?
など、病院で配布されるリンパ浮腫の指導資料には大抵「やってはいけないリスト」または「やらなければいけなリスト」があげられている事が多いようです。
がん診療ガイドライン-リンパ浮腫- 日本癌治療学会
医療者の方達には、「説明を受けた人たちの、その後の日常生活を想像して欲しい」という事をお伝えさせて頂きました。
リンパカフェのブースも出させて頂き、個別相談も行いましたが、限られた時間の中で、全ての方の困りごとを解決することが出来たか?というのは気になるところですが、お一人お一人にヒントになる考え方は、お伝え出来たのでは無いかと、直接お話しが出来た方からは感じることが出来ました。
私達の課題は、その先の切れ目無い支援にある。
と、今回の講演を通して、より明確になりました。