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マトリョーシカに心惹かれます。

マトリョーシカに心惹かれます。

開けると分身が出てくるのが、
「生まれた!」
という感じがするからでしょうか。

小物入れに見えると言えば見えるけど、
小物入れに使う訳でもない。
という役に立つんだか立たないんだか
分からないところに、「おかし」と感じるからでしょうか。
(この場合の「おかし」とは、清少納言の言う、あの「おかし」です。)

マトリョーシカを順々に開けて、
中の子を全部出したら、
大きさ順に並べてみたくなります。
大きさ順以外には、並べようがありません。

でも大きさ順って、離れて見ると寒々しいですねえ。


春寒しマトリョーシカの背の順 

(はるさむし マトリョーシカの せいのじゅん)


順々に開けていったら、さいごに一番小さな子が出て来ます。
コロンとした草の種みたいなその子を、
ロシアでは「希望」と呼んでいるそうです。

「希望ちゃん」は、持ち主の願いを叶えてくれるそうですよ。

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