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夢と知りせば
新年そうそう、とりとめのないお話です。
人から、「雲や霞を食べて暮らしているみたい」と言われます。
少なくない人たちが、僕を浮世離れしていると見ているようです。
夢日記をつけている時がありました。
浮世離れしている、などと言われるのは、
そんなことが何となく伝わるからなのでしょうか。
夢に現れたものは、未来と何か関係があるのでしょうか。
それが初夢であるのなら、なおのこと。
初夢に、知らないような、知っているような誰かが現れました。
初夢は明るき雨よともに浴ぶ 梨鱗
夢解釈の辞典によれば、雨の降る夢は性的願望の現れだとか。
新年早々、なんて夢でしょうね。見たのは僕です。
夕月は朱より金へ姫はじめ
東から上りはじめたばかりの月は、夕日をうけてほんのりと朱色です。
天頂へむかうにつれ、しだいに金色にかわります。
新年です。
なにごともゆっくりと、心ゆくまで。
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[つけたし]
「姫始」とは、「新年を迎えてはじめて姫飯(釜で炊いた柔らかいごはん)を食べる日」など、その意味に諸説あります。ここではご飯の意味ではありません。