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【俳句】こんな雨には。


     五月雨れてペリエ気泡の間遠なり   梨鱗


今年の梅雨入りは遅めでした。
ぼくの住むあたりでは、6月の20日ごろ。
なかなか梅雨にならないと
「また気候がおかしくなっちゃった?」と落ちつきません。
かと言って、梅雨なら梅雨で困ったものなのです。

趣味で、誰も読まない文章を書いています。
人生に虚しさを最も感じるのが
その文章を書き終えた2日くらい後。
やってきたことが急になくなると
胸にポカリと穴があいて、急激な無力感。
ちょうどそれが、迎え梅雨あたりの
どんみりとした頃と重なって
気分はますます Low でした。
(趣味があるのに人生虚しいって、どうよ。)

気晴らしは必要だぜ?
ということで、ささやかなおやつタイム。
シュワシュワ賑わしい炭酸水なら、爽快かも。

こんな儚いもので気持ちが変わるなんて
たいした気持ちが入っていない人間なんだなあ。
消費社会に飼い慣らされているなあ。

自虐しながら、ゆるゆる気分は浮上します。
炭酸水から勢いよく弾き出ていた泡も
いつのまにか優しい緩やかさに。

梅雨明け宣言したら。
したいことを思いつきました。
晴れ空ににあう、
ピカピカに眩しいプリンを買って来よう。

そんな空想を愉しんで、次の日さっそく
プリンを食べている Lylin です。


      プリンゆれ白南風の来る窓となる



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