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CONVERSE ALL STARの話 #1 魅力編

突然ですが皆様、このスニーカーをご存知でしょうか?

そうです、コンバースのオールスター。外に出たら春夏秋冬老若男女問わず誰かしらが履いているのを必ず見かけるくらい、どこにでもあるスニーカーです。きっと皆さんも履いたことあるんじゃないかな?
基本的にどんなシリーズのものであっても、ヴァルカナイズ製法という、圧力をかけてアッパー部分とラバーを接着する製法で作られています。VANSのスニーカーなんかもこの製法のものが多いですね。

僕、この靴、オールスターのこと大好きなんですよね

確かに幅は狭いし、マジでこれでバスケを当時プレイしていたというのが信じられないくらい、クッション性はお世辞にも良いとはいえません。それでもなぜかこの靴を手に取ってしまう、なんでか色違いで買ってしまう、どうしてかこればかり履いてしまう。

そんなオールスターにも、普通に国内で買えないモデルもあったり、スニーカーヘッズがこぞって行列を作るレアモデルも(まれに)ありますが、今回僕がお話ししたいのは、

「普通のオールスターカッコ良くね?」

っていうことです。フラーと入った量販店で数千円で買えるアイツらです。USA製のヴィンテージやとかaddict、CT70とかも勿論カッコいいですが、その辺はまたいずれお話ししますね。

現在、日本国内で「正規販売」をしているモデルは基本的に公式HPに載っているものになります。

「オールスター」ではなく「チャックテイラー」というカテゴライズになっていますが、この二つは別物ではありません。ここではざっくりめに「オールスター=チャックテイラー」という認識で大丈夫です。

公式HPで「チャックテイラー」の「定番」で絞り込むと何種類か出てきますが、今回はこの内の「CANVAS ALL STAR」を「普通のオールスター」としてお話ししていきます。
少し長いですが読み終わった後、いつもの靴屋さんに並ぶこの子らが少しでも魅力的に見えるようになったら嬉しいな。

CANVAS ALL STARの魅力

1.買い易さ

いきなりそこかいという感じですが大事な部分です。どんなにカッコいい靴でも手に入らなければ、買えないものだったら意味ないですから。その点の心配が要らずいつでも手に入るっていうのは魅力だと思っています。

定価は¥5,800+TAX。量販店によってはもっと安価で手に入る場合もありますね。¥4,000円台のお店も運が良ければ存在します。展示品とかになるとサイズや色は限定されますがもっと安価かも。基本的に黄色と赤の看板の靴屋さんなら販売されていると思うので、本当にどこでも手に入ります。

カラー展開も全8色という幅広さ。全色揃えて気分で履き替えたり、いわゆるバカ履きと呼ばれる左右で違う色を履いたり出来るのも楽しいですよね。

ちなみにハイカットとローカット(OX)で値段は変わりません。個人的にはハイカットを推しています。

2.シルエットの良さ

これに関しては若干のコツが要りますが、うまくいくとシュッとしていて本当に綺麗なシルエットになります。
正直ピッタリ!なサイズで履くと横幅は気持ち窮屈に感じるシューズだと思います。特に日本人のような幅広な足の作りをしている僕らには。

思い切って、「あ、ピッタリだな」というサイズより+1cm(ローカットなら0.5cmからトライ!)したものと履き比べてみてください。サイズをあげた方はいつもより紐をキュッとしめてみてください。

甲の部分の間隔が狭く閉じるようになり、より縦長のシルエットになるかと思います。本来のオールスターの縦長、幅細の綺麗なラインを出してあげることが出来ます。ハイカットだとそれがさらに如実に。
正直、閉じ切るくらいまでサイズをガッツリ大きめに選んで履くのもカッコいいですがつま先部分は多少余ってしまうので、心配な方は歩きにくくない範囲でサイズを選んであげてください。

これは所謂デカ履きというものになりますが、コンバースのオールスター…特にハイカット程、この履き方が様になるシューズは多くないんじゃないかと思います。

もしもアナタがこの靴を普通の人と違う履き方がしたいのならば、サイズ選びは思っているより+1cmです。お試しあれ。

話は少し逸れましたが、つまり何が言いたいかというと、サイズ選びをちょっと変えてあげるだけで本当に素晴らしくカッコよく履けるようになります。

3.履きこむ楽しさ

これはわかってもらえる人とそうじゃない人に分かれると思います。
キャンバスという布地の特性上、履いていくと日焼けや雨に濡れて色が抜けてきたり、履き口部分や踵の内側の生地が破れてしまったり、屈曲部分のラバーが剥がれてきたり(製法上必ず剥がれます)しますが、マイナスを全部ゼロにして、むしろプラスにしてしまうレベルで
履き込まれたオールスターはカッコいいです(偏見を含みます)。

画像検索すると、バンドマンがオールスターを履いているのを見かけると思います。代表的な所でカートコバーン(NIRVANA)やストロークス、日本人だとandymoriやbump of chickenなどなど……。
もれなくと言っていいほどボロいのを履いてるんですよね。このシューズはある程度履いていくとラバー部分が多少汚れ、日焼けで色が黄味がかった色に変化していきます。そこに褪色したキャンバスの色味が重なって生まれるこなれ感は最高にカッコよく、ナチュラルでありながら映えます。このこなれ感を早く出す為に、僕の先輩には新品のオールスターを水溜りに投げ込むという変な人も居ました。

世界のどこかには、糊を落とさない生のジーンズを洗わず何ヶ月も限界まで履き込み、自分のライフスタイルによって生まれるシワや色落ちを刻みこむというハードコアな人たちが存在します。オールスターも履きこむことで足の形や歩き方のクセに沿ったシワやアタリがついていくので、履き初めのサッパリとした気持ちから、だんだんと「相棒」と呼べるような靴へと変わっていく過程も楽しめます。楽しんでもらえると思います。

いかがでしょうか?長々と大きく3つ、魅力について話しましたが、ぶっちゃけ全然足りませんので、次回もオールスターの話をしたいと思います。ぜひピンとくる色合いのオールスターを見つけていただいた上で、次のお話も読んでいただけたらと思います。
というわけで、

次回、「普通のオールスターはこうして履け!!」編

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