水道水が飲めなくなる未来を考えたことがあるか?
ちょっと大げさに聞こえるタイトルを敢えて掲げた。
じつはその理由は自分が飲み水の重要度に改めて
気が付いたからだった。
日本では平均で\3,000/20㎥の単価で水道を利用できる。
参考: https://www.soumu.go.jp/main_content/000615355.pdf
これがどのくらい安いかを知るには以下の資料も参考に。
ちなみに日本は上水道料金$13/10㎥ (平成25年度 約\2600/20㎥)
として算出していると注記にあり。
参考: http://www.jwrc-net.or.jp/map/ryoukin_map.jpg
そして現状の水道施設の運営状況は以下の総務省の資料で見られる。
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000476640.pdf
要点としては・・・
・ 総延長676,500kmの管路で更新が必要なのは14.8%であるが
現状0.75%/年に留まり、今後20年間で必要な管路更新率は
1.14%まで引き上げが必要。
⇒老朽化した管路が放置状態にあるという意味。
・ 設備点検が未実施の業者の割合がそれぞれ
管路:約60%
コンクリ構造物:約40%
機械・電気設備:約13%
⇒点検を実施しない事業者が存在する。
・ 事業者の赤字は25万人以下の利用世帯地域で発生しており
値上げ事業者数が当該事業者の約75%に上る。
⇒少子化で世帯数減少による業者負担増が予測される。
こんな資料を読んでみるとますます今後の水道料金の行方が
気になり出してくるのは私だけではないだろう。
さらに以下のように近年でも水道利権に絡む重大なニュースが
各メディアから多数発信されており危機感に枚挙の暇がない。
・ 「中国人が持っている北海道の土地面積、静岡を超える」と田母神氏
・ 「英雄」中村哲医師、誰になぜ襲われた? 水利権トラブルに巻き込まれた可能性も
こうして改めて水道水に関わる環境が見えてきたがいかがだろう?
私たちが普段何気なく飲んだり調理に使用している水道水だが
いつまでも今のように安くて安全なまま利用できる保証はどこにもない。
水道民営化(PFI法)による海外の水メジャーの参入で水道料金が高騰
などと騒ぎになったりとすでに利用環境に変化が起きてきている昨今。
あなたも私も自分事として改めて水道事業の行方に対して正しく直視し
有権者として適切な政治がなされるようしっかりとした監視が今こそ
必要なのではないだろうか。