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朝のドタバタ パート2

登校前、自宅で過ごす弟と、登校するお姉ちゃんがどうしても、ややこしい。リズムが違うしモードも違う。
その日お姉ちゃんは、調子よく朝ごはんを食べた。出発の準備の段階になって、弟がお姉ちゃんを遊びに誘ったり、思い通りにならないことに苛立ったりし始める。私が間に入ろうとしたが、うまくいかず喧嘩になる。

お姉ちゃんは学校まで送る車の中でお腹が痛くなり、保健室に送ってほしいと言う。
学校に到着して駐車場に停めるため、そろりそろりと後ろに下がる。

次の瞬間、バキバキッと鈍い音。
え?とお姉ちゃんと顔を見合わす。

バックミラーを見ると、壁だ。

車を少し前に出して停車。
車を降りて見てみると、車止めと車止めの間をタイヤが通過して壁に付くまで下がったようだ。

壁が傷ついてないことを確認し、とりあえず職員室にお姉ちゃんを送る。
家でゆっくりさせてやりたいが、そうもいかず、保健室に行きたい、その旨を伝える。娘の手をぎゅっとしてから、先生に託す。
お姉ちゃんは、笑おうとしたのか口の隅をあげるが眉は八の字。でも泣かずに先生と歩いていく。

駐車場に戻り、もう一度壁と車を見る。
壁は平然とそこにあり、車のテールランプにはヒビが入っていた。

泣き面に蜂とか、弱り目に祟り目とか言葉を思い浮かべながら家に帰ると、息子が「遅い!!」と怒っている。
ライトにヒビが入ったことを話すと、怒っていたことをすっかり忘れた様子で、走って車の周りをぐるっと一回り、戻ってくる。
「どこ?(ひび割れている)」
「…後ろのライト」

車屋さんが開く10時を待ち電話。翌日、車の状態を点検してもらうことに決まった。

夕方学校から帰ってきたお姉ちゃん、ランドセルをドスンと降ろす。
保健室にいてたら痛くなくなって(お腹)、授業に出たこと、何回か保健室に行ったことを話してくれる。
元気そうだ。いつもの笑顔が見られた。
今朝は朝ごはんをモリモリ食べていたので、その後のドタバタで消化不良みたいになったのかもしれない。

翌日お昼過ぎ、息子と車屋さんに向かう。
息子は待ち時間に飲み物(コーラ)を入れてもらい、ご満悦。
点検が終わり、ライトは後日交換してもらうことになる。
さあ帰ろうと車に乗りかけたその時、後ろから「よかったらお子さんに」と差し出されるお菓子。こういうのを…季節が似合わないけど、盆と正月が…いや、沈む瀬あれば浮かぶ瀬もある、か?




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