スピッツ歌詞考察(第63回)ジュテーム?
【基本情報】
ジュテーム?
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ&石田小吉&甘健民
3分14秒
<リリース日>
2000年7月26日(9thオリジナルアルバム「ハヤブサ」「8823」)
<収録アルバム>
ハヤブサ(2000年7月26日リリース 9thオリジナルアルバム)
8823(2000年7月26日リリース 9thオリジナルアルバムのアナログ盤)
<タイアップ>
フジテレビ系アニメ『ハチミツとクローバーⅡ』第5話挿入歌(2006年)
【MUSIC VIDEO】
【歌詞】
歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。
【考察】
うれしいぬくもりに包まれるため
いくつもの間違い重ねてる
ジュテーム? ばかだよな
“君”の愛には、ぬくもりを感じる。
それが嬉しくて、つい甘えてしまい、いくつもの過ちをおかしている。
「愛してる」って言ってもいいかな?
なんて考えたりして、バカだよな。
別にかまわないと君は言うけど
適当な言葉がみつからない
ジュテーム…そんなとこだ
“君”は別に「都合の良い女」でもかまわないと言うけれど、なんて言ったらいいかわからない。
でも「愛してる」の気持ちは本当だ。
そんなとこかな。
君がいるのは ステキなことだ
優しくなる何もかも
“君”がいるのはステキなことだ。
心が穏やかになる。
何もかも。
カレーの匂いに誘われるように
夕闇を駆け出す生き物が
ジュテーム! これからも
外で遊んでても、夕方にはカレーの匂いに誘われて帰る子供のような生き物です。
「愛してる!」
これからもずっと。
君がいるのはイケナいことだ
悩み疲れた今日もまた
“君”がそばにいるのは、本当は許されない事だ。
悩み疲れた。
今日もまた。
登場人物は主人公と“君”で、「いくつもの間違い重ねてる」と「君がいるのはイケナいことだ」の部分から、どうやら二人は不適切な関係(不倫or浮気)のようです。
また、「カレーの匂いに誘われるように夕闇を駆け出す生き物」の部分が、時間になると戻るべき場所があるということを匂わせていて、パートナー(妻or彼女)の存在が透けて見えてきます。
主人公はホンモノの“君”への「愛」を持っており、“君”もそれを受け止めています。
しかしそれは「許されざる愛」なので、時折どうしたらいいのかわからなくなり、そして悩み疲れます。
フランス語で「愛しています」を意味する「je t'aime」に疑問形の「?」がついているので、「本当に愛してもいいのかい?」ということでしょうか。
テーマとしては「性」≒「生」≒「愛」になるでしょう。
(第62回)僕のギター←PREV|NEXT→(第64回)花と虫