スピッツ歌詞考察(第17回)バニーガール
【基本情報】
バニーガール
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:笹路正徳&スピッツ
3分49秒
<リリース日>
1996年4月10日(13thシングル「チェリー」カップリング)
<収録アルバム>
インディゴ地平線(1996年10月23日リリース 7thオリジナルアルバム)
【MUSIC VIDEO】
【歌詞】
歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。
【考察】
寒そうなバニーガール 風が吹いた
意地悪されて 震えていた
風が吹いて寒そうにしているバニーガールがいた。
そんな姿で外に立たされて、誰かの意地悪か?
かわいそうに、震えているじゃないか。
恋は恋は 何故かわがままに
光のシャワーを 闇に向けた
「光のシャワー」=「好意」
「闇に向けた」=「いけない方向に向けた」
バニーガールは、風俗店で働く女性です。
風俗嬢に恋をするのは御法度ですが、主人公はなぜか可哀そうな子に恋をしてしまいます。
これはもう性格なのでしょう。
俺もまたここで続けられそうさ そんな気がした曇りの日
新しい恋を見つけて、生きる希望が湧いてきた。
「気がした」なので、勝手な思い込みですが。
Only youの合図で 回り始める
君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて
“君”しかいないと思った瞬間、恋が始まる。
“君”と恋に落ちると決意した。
「ゴミ袋で受け止めて」は、自慰行為で使用したティッシュペーパーをゴミ袋に捨てている様子で、“君”に対する思いをぶつけています。
夢見たあとで 夢に溶けた
灯りを消して 一人泣いた
“君”との恋に夢見たけど、その夢は破れた。
灯りを消して、一人で泣いた。
「いいなぁ いいなぁ」と人をうらやんで
青いカプセルを 嚙み砕いた
カップルを見ては「いいなぁ…」とうらやんで、なかなか寝付けず睡眠薬を飲んだ。
名も知らぬ君に 気に入られようと 底の無い谷を飛び越え
名も知らぬ“君”に気に入られようとして、思い切って飛び込んだけど…
Only you 世界中が口を歪める
君に消される 砂嵐にさらわれて
“君”しかいない。
世間におかしなヤツだと思われても。
でも“俺”の恋は、砂嵐にさらわれるかのように“君”に消されてしまった。
俺もまたここで続けられそうさ そんな気がした曇りの日
Only you 世界中が口を歪める
君に消される
Only youの合図で 回り始める
君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて
新しい恋を見つけて、生きる希望が湧いてきた。
そんな気がした曇りの日。
“君”しかいない。
世間におかしなヤツだと思われても。
“君”と恋に落ちると決意した。
ゴミ袋でもいいから、“俺”の気持ちを受け止めてほしい。
第2回で「チェリー」が風俗で童貞を捨てる話だと考察しましたが、カップリングの「バニーガール」も同様に風俗の話で、「性」がテーマの曲であるという考察になりました。
「チェリー」は風俗で幸せに、「バニーガール」は風俗で不幸にという対比があるのかもしれません。
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