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スピッツ歌詞考察(第46回)君は太陽


【基本情報】

君は太陽
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ&亀田誠治
5分6秒

<リリース日>
2009年8月26日(35thシングル)

<収録アルバム>
とげまる(2010年10月27日リリース 13thオリジナルアルバム)
CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection(2017年7月5日リリース)
CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-(2017年7月5日リリース)

<タイアップ>
映画『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』(2009年)主題歌

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

「あきらめた」 つぶやいてみるけど
あきらめられないことがあったり

「あきらめた」と口にはするものの、実は内心、あきらめきれていないことがあったりする。

訳を知って なるほどそうかそうか
少ない知恵しぼって 小さくまとめたり
自分なりに納得して、こじんまりとした目標に置き換えたりしていた。

でも 見すかされていたんだね
なぜか 君はくちびるをへの字にしてる
でもそれは“君”に見すかされていた。
「本当にそれでいいの!?」と、“君”はへの字口で“僕”を叱咤した。

あふれ出しそうな よくわかんない気持ち
背中をぐっと押す手のひら
自分でもよくわからない感情があふれ出しそう。
“君”に背中をぐっと押された気分。

斜めった芝生を転がっていくのだ
止めたくない今の速度 ごめんなさい
理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで
芝生の坂を転がっていくように、夢に向かって加速したくなった。
迷惑かけると思うけど、ごめんね。
「いいよ」と言ってくれたみたいだから。

渡れない 濁流を前にして
座って考えて闇にハマってる
壁にぶちあたり、いくら考えてもいい方法が全然見当たらない。

愛は 固く閉じていたけど
太陽 君は輝いて僕を開く
“君”を愛する余裕もない状態になっていたけど、光り輝く太陽のような存在の“君”が“僕”の心を開く。

こぼれ落ちそうな 美しくない涙
だけどキラッとなるシナリオ
“僕”の美しくない涙が今にもこぼれ落ちそう。
だけど“君”のおかげで光り輝く涙になる。

想像上のヒレで泳いでいくのだ
ヒリリと痛い昔の傷 夢じゃない
新しいアイデアで自由に泳ぐのだ。
過去に経験した苦しみや心の痛みも感じるから、これは夢じゃなくて現実だ。

明日憧れの岸に たどり着けるよ
明日にはきっと、憧れた世界にたどり着けるよ。

色づいた 果実すっぱくて
ああ君は太陽 僕は迷わない
もう迷わない君と
時が熟してきた。甘酸っぱい果実のように。
ああ、“君”は僕の太陽だ。
もう迷わない、“君”と幸せになってみせる。

あふれ出しそうな よくわかんない気持ち
背中をぐっと押す手のひら
自分でもよくわからない感情があふれ出しそう。
“君”に背中をぐっと押された気分。

斜めった芝生を転がっていくのだ
止めたくない今の速度 ごめんなさい
理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで
芝生の坂を転がっていくように、夢に向かって加速したくなった。
迷惑かけると思うけど、ごめんね。
「いいよ」と言ってくれたみたいだから。

イマイチ自分に自信が持てず、夢から逃げるように無難なほうへと進もうとしていた“僕”が、“君”に後押しされて諦めかけていた夢に向かっていきます。

“君”がいないと“僕”は生きていけない。
“僕”は“君”に生かされている。

“僕”にとって“君”は、まるで太陽のように必要不可欠な存在だと気づき、生涯を共にすることを決意します。

テーマとしては「生」で、ストレートでわかりやすい表現になっており、純粋なラブソングだと感じました。

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