スピッツ歌詞考察(第78回)幻のドラゴン
【基本情報】
幻のドラゴン
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ&亀田誠治
3分43秒
<リリース日>
2010年10月27日(13thオリジナルアルバム「とげまる」)
<収録アルバム>
とげまる(2010年10月27日リリース 10thオリジナルアルバム)
<タイアップ>
ブリヂストン『ブリザック』CMソング(2010年)
【MUSIC VIDEO】
【歌詞】
歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。
【考察】
破壊することだけ壁の向こうは考えず
眠れない夜更けに水一杯飲んで飛び出す
当たって砕けろの精神で、その後どうなるかは考えない。
眠れない夜更けに水一杯飲んで、その勢いで家を飛び出す。
五感をすべて 働かせて
細すぎる糸を遠くまで 紡いでゆく
五感をすべて働かせて集中し、うまくいく可能性は低いけどチャレンジする。
君に夢中で泣きたい ゆらゆら空を渡る
燃えているのは 忘れかけてた 幻のドラゴン
泣きたいくらい“君”に夢中。
この想いがゆらゆらと空を渡って“君”に届いて欲しい。
燃える魂が、自分の中で眠っていた幻のドラゴンを呼び覚ます。
予感もなく突然あらわれた赤い果実
優柔不断な気持ちはマッキーでぬりつぶす
予感もなく突然あらわれた誘惑。
優柔不断な気持ちはマジックでむりやり塗りつぶして消した。
ありがとうとか 言われたくて
危ない道あえて選んでは 突き進んでいく
“君”に気に入られたくて、リスク承知で突き進んでいく。
君に夢中で泣きたい ザクザク坂も登る
よみがえるのは 小さいけれど 強気なドラゴン
泣きたいくらい“君”に夢中。
この想いは坂道だって苦にせずザクザクと登っていく。
まだまだ小さいけれど、自分の中の強気な気持ちをよみがえらせる。
君に夢中で泣きたい ゆらゆら空を渡る
燃えているのは 忘れかけてた 幻のドラゴン
泣きたいくらい“君”に夢中。
この想いがゆらゆらと空を渡って“君”に届いて欲しい。
燃える魂が、自分の中で眠っていた幻のドラゴンを呼び覚ます。
君に夢中で泣きたい ザクザク坂も登る
よみがえるのは 小さいけれど 強気なドラゴン
泣きたいくらい“君”に夢中。
この想いは坂道だって苦にせずザクザクと登っていく。
まだまだ小さいけれど、自分の中の強気な気持ちをよみがえらせる。
登場人物は、主人公と“君”です。
主人公は泣きたくなるほど“君”に夢中で、夜も眠れません。
告白しても成功する確率は低いと感じていますが、ふつふつと燃え上がる“君”への想いは、自分自身に幻のドラゴンが乗り移ったような感覚となり、強気な状態になっています。
「予感もなく突然あらわれた赤い果実」から、“君”以外の女性からの誘惑があったことがわかります。
主人公の心は揺らぎましたが、“君”への想いが強く、その気持ちはマッキー(太いマジックペン)で塗りつぶすように消しました。
はてさて、この恋の行方は、このあと一体どうなるのでしょうか?
少し弱気だった男が強気になって、前向きに進んでいく「生」がテーマの曲です。
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