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8月の山口 2日目

8月末に母と参加した萩の旅行ツアー。
1日目はこちらから。

2日目の朝はセルフサービスで好きなものを取る形。時間的に集中するため、なかなかの列になっていた。朝はパンが食べたいけどおかずもほしくて(普段は菓子パンだけの人だけど旅先では強欲になります)和洋折衷のよくわからない朝食に。ヨーグルトだけじゃなくてゼリーもあるのありがたい(朝から乳製品はアレルギー的に厳しい)。

金子みすゞ記念館

出発は朝8時20分。まあ早い。
バスは毎日席替えがありましたが、この日は前の席で出やすかったです。
バスに乗って、長門市仙崎にある金子みすゞ記念館へ。金子みすゞさんが幼少期に過ごした町です。
記念館の前に大きなみすゞさんの肖像が!なんと仙崎の名物かまぼこの板で作ったモザイクアートでした。遠くから見ると金子みすゞさんだ!ってなる。
(ちなみに前に山口県のアンテナショップで買ったムーミンのチーズころんというひとくちサイズのかまぼこもこのあたりのかまぼこらしい。)

遠目で見ると金子みすゞ!

金子文英堂という看板がかかった記念館。みすゞさんは幼少期をここにあった書店で過ごしました。その書店を再現した建物です。
本屋さん好きにはわくわくする店構え。

書店のように飾られた店内。筆や万年筆なども並んでいます。

 
店番をしていたときの机も再現。
本当にあった本棚の展示。裏に落書きありとのこと。
2階。

奥には井戸や風呂場がありました。井戸・風呂場に関する詩も展示されていました。

風呂場。
井戸。
中にもモザイクアートがありました。
金子家ゆかりのバラも。

奥の資料展示は、みすゞさんの生涯を知ることができる展示となっていました。26歳で亡くなったみすゞさんの生涯はとても壮絶。結婚した時の記述が「書店員と結婚」とだけ書いてあり、夫の名前だけ出ていないことに違和感があったけど、そういえばみすゞさんが亡くなったのってこの元夫のせいだったのですよね。みすゞさんを実の姉だと知らずいとことして育った弟は結婚に反対していた。元夫の女性問題やらなんやらで離婚して、それなのに娘を夫に奪われそうになり(このあたりは『虎に翼』を見ていると本当に…ってなりますね…)母ミチに娘を預けるように遺書を残して亡くなります。なんてこと…
まあそれは元夫の名前が出てこないわけです。展示見た人みんな、元夫許すまじの気持ちになりますね。嫌な時代…。

この記念館で一番好きだったのは、手のひらを差し出すと、手の上に詩が投影されるところ。ここに座ってと書いてあるところに座ると、横から詩の朗読が聞こえてくるところもありました。心に残る、すごく素敵な展示でした。

とても大満足な金子みすゞ記念館でした。思いがけず、素敵な場所を訪問できたのもツアーのいいところかな。

元乃隅神社

またバスに乗って元乃隅神社へ。もとのすみじんじゃ、と読むのね。なんだかよくわからないまま訪問してしまったけど、鳥居が123基も並んでいる有名なところらしい。
ガイドさんの話では、ここは宗教法人とかではなく個人が作ったもので、夢に現れた白狐のお告げで作られたらしい。そんな神社があるのか。
歩くのを躊躇っていた母も一応行くことに。

ここが日本一入れにくいという賽銭箱。鳥居の真ん中にあるんだけど、無理無理。投げてみたけど高さが全く掴めなかった。(玉入れで肩痛める大人なんだからやめとけ)御朱印も自分で日付を入れるセルフサービスだった。

賽銭箱が真ん中に!

珍百景

バスの途中で珍百景を教えてもらいました。ガソリンスタンドの中に信号機があるところ。

角島大橋

バスで一旦渡って帰ってくる間に車窓を楽しむ観光。あ、戻るのねっておもしろかった。

戻ってきて写真撮れるところで降りて、写真各自撮ってお土産買ってトイレ行って15分で集合というスケジュール笑

この橋を渡りました。

昼食

またバスに結構乗りまして、下関であんこう&くじらの昼食。下関といえばふぐと思っていたけど、あんこうとくじらもおさえているツアー。結構なボリュームで食べきれなかった…おそばまであったし…
そしておまけで付いていたとらふぐ煎餅、これはもしかして福岡でも熊本でもそれぞれ買ったお煎餅のシリーズなのでは…このシリーズ各地にあるの…?!

功山寺

お昼を食べてから自由時間。歩いて行ける功山寺に行ってきても良いという時間。
功山寺は高杉晋作が挙兵したお寺。七卿落ちの時、5名がここに滞在したらしい。高杉さんか亡くなるまでの動きは気にしたことがなかったので、これから注意して見ていきたいな。
母には暑いし疲れるからお土産でも見てたら?と言いつつ私は功山寺に向かっていたら、なんだかんだ言いながら母も来た。とにかく暑くて、首に冷タオル巻いて歩きました。
ここでは御朱印もいただきました。

まあ暑かったですね。
高杉さんの像。

火の山公園山頂

再びバスに乗って火の山公園へ。関門海峡をのぞむ公園。福岡はすぐそこです。

向こう側は福岡県!

戦艦大和の砲弾が置かれていました。下関で引き揚げられたものらしい。とても大きい。

湯田温泉へ

この日の観光はここまで。湯田温泉に着きます。
まだ夕食まで時間があるので、周辺の散策に1人で行きました。(母は館内のお土産屋などに行っていたらしい。)コンビニかどこかでアイス買いたいなとも思って出かけました。

井上公園

徒歩でちょっとのところにありました。普通の公園っぽく遊具もあるんだけど、ここ、井上馨の生家跡です。七卿落ちの際に三条実美らの宿舎ともなったらしい。

七卿の碑。
説明もありました。
井上馨の像。

三条らがいた建物を再現した何遠亭(かえんてい)もありました。遊具のあるスペースと史跡が共存してるのおもしろい。山頭火句碑、中原中也詩碑などもあって盛りだくさんな公園。なんと足湯もあった笑

何遠亭。

井上馨といえば長州ファイブ。私は仕事でイギリスのUCLに行って、薩摩スチューデント150年の式典に出たことがあり、その際にUCLで長州ファイブの碑を見ました(私の見た、最も遠くにある幕末にまつわる碑です)。なんだか長州ファイブと薩摩スチューデントには勝手に御縁を感じています。

グーグルマップによると少し歩いたところにジェラート屋さんがあるというので歩いてみたら、もうジェラート屋は売り切れて閉店していて、代わりに店頭の自販機でジェラートが買えました。どういう状態で出てくるのだろうと思ったらこんなパックに入っていた!お部屋で食べたけど溶ける前にたどり着いてよかった。

湯あがり牛乳味のジェラート。

夕食はフグ付き&瓦そば付き会食。
瓦そばとは山口県の郷土料理。西南戦争で熊本城を囲んだ西郷軍が肉や野菜を熱した瓦で焼いて食べたというエピソードから作られたとか?
本当は牛肉と茶そばと錦糸玉子などが乗ってるんだけど、私は牛・豚NGで出していたので、特別に鶏そぼろで作ってくださっていました。ありがとうございます。
とにかくふぐ(ふく?)が美味しくて贅沢な夕食でした。

母の瓦そば(正規の瓦そば)。
私の瓦そば(アレルギー対応)。
ふぐの唐揚げ。
ふぐのお刺身。
ふくちり鍋。
ふく釜飯。
デザートは抹茶プリン。

女将劇場

何やら「女将劇場」で有名な旅館だったみたい。夕食の時も女将出てきて宣伝してたので検索したら夜ふかしとかに出ていたみたいで、ちょっと観に行ってみた。(大浴場で同じツアーの人とその話になり、夜ふかし出てるみたいですよって言ったら観に行かなきゃってなってた笑)
なんというか、すごかったです。79歳の女将もすごいけど、ほかのお二人の年配の女性もすごい。若い方たちは学生バイトさんたちみたい。レベル高い芸からなんやこれって芸までどんどん出てきます。女将めちゃくちゃ体張っててすごかったです。
水芸はとにかく水浸しで、いや天井大丈夫なの?ってなりました。これは夜ふかし出るわ。

3日目に続く。

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