住宅ローンについて #2

リュディアです。引き続き住宅ローンについて見ていきます。本まとめのきっかけとなった日本経済新聞の報道は次のものです。

前回までのまとめは以下から見てください。

今回は金利と返済額の関係についてまとめてみます。日本経済新聞の記事にも0.1%の金利上昇で利息負担が総額で1100億円増える試算と書かれているのですが総額で書かれてもよくわかりませんよね。個人の住宅ローンで具体的に考えてみましょう。

まず今現在の住宅ローン金利はどうなっているのでしょうか?次の三菱UFJ銀行のページで確認してみます。

2022年11月の例になりますがキャプチャもしておきます。

最近の報道で変動金利タイプの住宅ローン金利が0.1%あがった、という報道もありましたが、いまだ最低金利水準だと思います。

では実際に金利が上昇した場合のリスクを考えてみます。次の前提条件で金利が変わった場合の毎月返済額と総利息額をまとめてみます。

融資額:3,000万円
返済期間:30年

オレンジの棒グラフは毎月返済額を示しており、基準軸は右軸です。毎月返済額で見ると金利が0.2%変化したとしても数千円の違いが発生するだけです。例えば 0.3%の金利で住宅ローンを組んでいる人と 0.5% の金利で住宅ローンを組んでいる人で毎月の返済額は 2,500円ほど異なるだけです。しかし総利息額は大きく異なります。0.3%の金利で住宅ローンを組んでいる人の返済完了までの総利息額は 137万円程度、0.5%の金利で住宅ローンを組んでいる人の返済完了までの総利息額は 230万円程度とおおよそ100万円の違いが発生します。0.2%の金利の違い総返済額では大きな差がでますね。

日本経済新聞の報道の中にも直近で変動金利型住宅ローンを選択する人は 73.9%と非情に高い率になっているとのことです。また変動金利型住宅ローンを選択する人は住宅価格に対して高額なローンを組む矛盾も目に付くとのことです。つまり頭金が少ない人ほど変動金利型住宅ローンを選択する率が高いということです。

私の意識としては、一部現金をおいておきたいけど無理して返済しようと思えば5-10年で返済できる、という資金力のある人が変動金利型住宅ローンで金利を抑えるのは良いと思いますが、収入に対しぎりぎりいっぱいで借りている人が変動金利型住宅ローンを借りるのは人生に対してリスクを取りすぎるのではないかと感じます。同様に住宅ローン減税に頼っている家計もリスクが高すぎる感じがして心配してしまいます。

今回は金利上昇とそのリスクについてまとめてみました。

続きは次からどうぞ。

では、ごきげんよう。

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