ジェンダーギャップ報告書 2022 ~ 日本は 146か国中 116位
リュディアです。世界経済フォーラムがジェンダーギャップ報告書 2022を公開しました。
毎年毎年、ジェンダーギャップの観点から日本がいかにダメな国かという報道がなされる時期です。2022年も 146か国中の 116位で、ギャップを無くすには 132年かかるとの報道がなされています。
私個人としてはジェンダーギャップを無くす努力は当然継続すべきだと思いますが、ジェンダーギャップが小さい国で例えば人種差別が大きかったり宗教による差別や争いが常に発生していたり、それぞれの国でいろいろなギャップや差別があると思うのです。それを少しずつ小さくするための努力を継続することが大事であり、ある一面だけを他国と比較して優劣を比較しても仕方ないと思うのですが皆さんはどう思われますか?
せっかくなので中身を見てみましょう。374ページもある PDF を上記ページからダウンロードして、その中の The Global Gender Gap Index 2022 rankings を見てみましょう。30位までを見てみます。
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確かに30位までを見ると G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)の中で含まれていないのはイタリアと日本だけですね。そのイタリアも63位ですので、日本の 116位は先進国としては圧倒的に悪いランキングです。
ただ儒教の影響を強く受けた国という観点から見ると大韓民国 99位、中華人民共和国 102位、日本は 116位と全体的に順位が低いと言わざるを得ません。以前から言われていることなのですが、この儒教的な思想が家族観やジェンダーギャップに大きな影響を与えていることは間違いないと思っています。
悪い部分をあげることは簡単なのですが、同じレポートに日本がトップランクとなっている項目もあります。Educational Attainment = 学歴においてはジェンダーギャップが見られないと評価されています。
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ジェンダーギャップを小さくするための出発点は、私は教育だと思っています。男女が同等の高等教育を受け、女性も企業や役所でバリバリと仕事をし能力を発揮し、結果としてジェンダーギャップランキングが上がっていくとうのが理想的だと思います。130年程度ということはもう4世代くらい後ですかね。
私はジェンダーギャップだけでなく世の中の問題を解決する手段の多くは教育だと思っています。メディアも日本を蔑んで喜ぶだけではなくて、時間はかかるかもしれないけど、教育分野では1位なんだという報道もしてもらいたいと思います。
では、ごきげんよう。