登録日本語教員対策 やさしい日本語作成のためのガイドライン #2
リュディアです。やさしい日本語作成のためのガイドラインを見てみます。
今回はやさしい日本語の書き言葉についての注意点を見ていきたいと思います。
【1】文は文節で余白をあけて区切り、分かち書きにしてください。分かち書きとは、文節の間に間隔をあけて文章を書く方法のことです。東北地方で 大きい 地震が ありました、というように文節ごとにスペースをあけると、外国人の方に伝わりやすいです。分かち書きというキーワードは過去問で見かけた気がしますのでどのようなものか理解しておきましょう。
【2】日本語に不慣れな外国人にとって、難しいと思われることばでも災害時にはよく使われます。そのため、知っておいた方がよいと思われることばはそのまま使い、そのことばの後に<>を使い言いかえを付記してください。以下の例では、本来は<の前の漢字にフリガナが必要です。
消防車:消防車<火を 消す 車>
余震:余震<あとから 来る 地震>
避難所:避難所<みんなが 逃げる ところ>
炊き出し:炊き出し<暖かい 食べ物を 作って 配る>
津波:津波<とても 高い 波>
【3】固有名詞以外でローマ字は使わないでください。
【4】使用する漢字や、漢字の使用量に注意してください。漢字にはふりがなをふってください。漢字の使用量は1文に3、4字程度が目安です。
【5】時間や年月日の表記はわかりやすくしてください。以下の用例に従ってください。
時間表記に10時~、は使わないで、10時から、と記載します。
24時間制は使わず、午前、午後の表記にします。
元号は使わず西暦を使います
いかがでしょうか?書き言葉は制限がきついですね。漢字圏の国出身の方だけなら問題ないかもしれませんが、そうでない国出身の方には漢字は難しい表記です。私たちも意識しないといけませんね。それと、私も海外にいったときに感じることですが、24時間表記は通じないことが多いです。これも注意が必要ですね。
では、ごきげんよう。