登録日本語教員対策 助詞の「が」と「は」
リュディアです。登録日本語教員対策として今回は助詞の「が」と「は」についてまとめてみます。日本語教師を悩ませる問題に「が」と「は」をどのように教えるか?ということがあるようです。
昔、上岡龍太郎さんがテレビで「私が上岡龍太郎です」と自己紹介されていました。上岡龍太郎さんであれば問題ないですが、一般の人が初めて顔を合わせた人に「私が***です」という紹介は一般には変な印象を与えますが、何がおかしいか、どのように使い分けるかを言葉で説明するのは難しいですね。
「は」についてですが、主題と対比という2つの用法があります。まず主題の用法から見てみます。
私は昨日友達と遊んだ
私の靴は白い
このように文の主題、つまり文中で何についてのべるのかを示しています。次に対比の用法について見てみます。
私は会社員だが、お隣さんは公務員だ。
このように一つの文に二つの主題を並べ、一方は***、他方は***という感じの表現になります。
次に「が」についてです。中立叙述と排他という2つの用法があります。まず中立叙述から見てみます。
雨が降ってきた
荷物が届いた
いずれも命題が表す事実を、話者がそのまま聞き手に伝える文で、無題文とも呼ばれます。また特定の何かを主題とするのではなく文全体を焦点とします。もうひとつは複数の選択肢の中から焦点となっている事柄を主語として選び、その事実を聞き手に伝える排他です。
「果物の中では何がすきですか?」「ブドウが好きです。」
排他の用法は「焦点となっているすべての事柄を示すという意味」から総記とも呼ばれます。最後にまとめてます。
がの用法:主題と対比
はの用法:中立叙述(無題文)と排他(総記)
では、ごきげんよう。