登録日本語教員試験対策 紛らわしい用語(ダイクシス、ダイグロシア、ディクトグロス)
リュディアです。私だけの可能性が高いのですが、以下の用語が混ざって困るので、まとめて皆さんに公開します。ちょっと恥ずかしいのですが許してください。
ダイクシス
ダイグロシア
ディクトグロス
ダイクシスは話す場面によって意味が決まる表現のことです。例えば、A, Bの二人が以下のような会話をしていたとします。
A これは何ですか?
B これはペンです。
この場合、これはペンになるわけです。これが何になるかはBさんの返事を待たないとわからないわけです。また注意すべきこととして、翌日という言葉はダイクシスではありません。昨日、明日、明後日はダイクシスです。例えば以下の表現を考えてください。
私の誕生日の翌日
私の誕生日の明日(おかしい)
そう、翌日は話す場面によって意味が変わる表現ではないのです。過去問にもあるので注意してください。
次にダイグロシアです。ファーガソンによって提唱された社会において複数言語が使われている状態を言います。日常会話や大衆芸能で用いられる低変種(L変種、Low変種)、学校、報道、宗教で用いられる高変種(H変種、High変種)に分類します。よく似た言葉にバイリンガルがありますが違いはわかりますか?ダイグロシアは個人の能力ではなく社会の状況であることが重要です。シンガポールでは公式の場では標準シンガポール英語を使いますが、日常的には各民族語の影響を強く受けたシングリッシュを使います。
最後にディクトグロスです。皆さんは外国語の学習でディクテーションをしたことがありますか?ディクテーションは聞いた言葉をそのまま書き取ることです。1回で書きとれないことが多いので、何度も聞いて書き取ります。ではディクトグロスは?
学習者はまとまった文章を聞き、メモをとります。すべてを書きとるのではなく、
学習者のペアまたはグループでお互いのメモを持ち寄り、元の文章をなるべく正確に復元する
復元した文章と元文章を照らし合わせて、確認を行う
これがディクトグロスです。学習方法の1つですね。
以上、3つの用語についてまとめてみました。私だけが頭に残らないのかもしれないですけど、まとめとしてネットにあげると自分の頭にも残りやすいのでやってみました。
では、ごきげんよう。