書評 映画を早送りで観る人たち
リュディアです。映画を早送りで観る人たち を読みましたので感想です。
タイトルに煽られて読んでしまいました。子供たちが動画を2倍速で見て時間を稼ぐという記事を新聞で見て際に何が起こっているのかと不思議に思っていた際に発売された書籍です。
タイパという言葉はこの書籍で初めて知りましたが、時間効率が良いという意味でタイムパフォーマンスの略です。究極的に言ってしまうと映画やドラマを含む動画の内容が面白いから見るというよりも、友達との話題のためのコンテンツ消費になってしまったということのようです。だから短時間で内容を把握すれば十分であり、内容を楽しみたいわけではない、ということです。
実際問題どうなんでしょうね。このように考える人がいることは理解できますが、その一方でシネコンの普及により映画館は思ったほど衰退せずに持ちこたえている気がしますし。コンテンツとして消費するだけの人と、そうでない人との分断が激しくなっているのかもと言う感じもしました。
前半はネットメディアなどでよくみかける内容で後半に論考がなされています。社会学的な側面もあるので綺麗な結論は出ませんが、映像がコンテンツとして消費されるという考え方を知っておくことも重要なのかなと思いました。
では、ごきげんよう。