経産省 未来人材ビジョンについて #2
リュディアです。引き続き経産省の未来人材ビジョンを見ていきます。
未来人材ビジョンについて についてのまとめへのリンクをまとめておきます。
元となったページは次のリンクです。このリンクの中に本まとめの元になった未来人材ビジョンのPDFへのリンクもあります。
今回は機械化、自動化による労働市場の両極化について見てみます。まず未来人材ビジョンに掲載されている資料を以下につけておきます。最初のグラフが米国の状況、次のグラフが日本の状況です。
![](https://assets.st-note.com/img/1657684181318-gEWjjKiOwS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1657684204433-dNWo0jpeqL.png?width=1200)
このグラフが言っていることを簡単に説明すると以下の2点です。
A. 今後、低スキル職、高スキル職で働く人の占める割合は増加し、中スキル職で働く人の占める割合は減少
B. その後、低スキル職も減少する、つまり高スキル職で働く人の占める割合のみが増加
ここで低スキル、中スキル、高スキルとは具体的にどのような職種なのでしょうか。みずほ総合研究所のデジタル時代に必要なスキルとはがわかりやすいと思います。
この資料を見ながら簡単にまとめてみましょう。職業の分類は「知的作業か身体的作業か」、「定型的か非定型的か」といった様々な軸を基準とします。その結果、大きく5つのタイプに分類されます。
非定型分析:研究者、技術者、医師、システムコンサルタント
非定型相互:管理的職業、教員、卸売店長
定型認識:事務、薬剤師、製品検査
定型手仕事:運転手、熟練建設業、清掃員
非定型手仕事:製造業関連、農林水産関連
そしてこの5タイプの仕事の業務構成比をグラフにしたものが以下です。1990年の各タイプの業務量を 100 としたとき、2015年までにどのように変化したかを表現しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1657684243790-JHkxQTXPpD.png)
まずわかるのは定型手仕事、非定型手仕事、つまり定型、非定型に関わらず手仕事=身体的な業務が減少しています。また一時的に定型認識が増えていますがこれはインターネットやスマートフォンが普及したことによるコールセンター等のサポート業務が増えたことによるもので、2015年以降は頭打ちしており、先行研究に基づけば今後は減少に転じると考えられます。結局、残るのは抽象的な非定型業務のみになるという分かりやすい結論になります。
国としても将来はこのような未来が待っているので教育あるいはこれから社会に出ていく若者たちの意識を変化させてきたおきたいという気持ちから今回の提言をしているものと想像します。
未来人材ビジョンについて に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。