町会について考えてみた #7
リュディアです。町会について考えてみたいと思います。ちなみに私は今現在も加入しており、町会存続派です。今回は今後の町会はどうあるべきか、という論点について考えてみたいと思います。
まずここまでの1~6で考えてみた私なりの結論は以下の2つです。
加入率の減少を食い止めるために、現在、加入していない世帯の価値観や思考を変える、というのは現実的ではない。何でもそうだが、他人(たち)を変えることは難しい、自分(たち)が変わるのが現実的。
町会の目的や存在意義が何なのか、もう一度考えてみる。昔からしてきたように今後も、というのは現実的ではない。
まず1について考えてみましょう。未加入世帯の方たちが加入しない最大の理由はは他人と接することで、いらないストレスを浴びるのが嫌、と言ってよいと思います。ここで考えるべきは、2の町会の目的や存在意義が何なのか、再度、考える必要があります。例えば最優先の存在目的や存在意義が、情報の伝達なのであれば、よく報道されている回覧板の電子化、ホームページを用意して情報を伝達すればよいと思うのです。LINEでも構いません。
このような話をすると防災のときに、お互いに顔を知っていないと、という話もあるのですが、加入世帯でもお互いに全員の顔を知るわけでは無いですよね。各世帯ごとにだいたいフロントマンになる方がおられて、その方の顔はわかるけど、他の家族はわからない、という家も多いと思います。
とにかく人口減少の時代に町会だけ加入世帯を増やすことは難しいので、加入世帯率が減らないように、メリットを感じてもらえるようにして、存在目的や存在意義は何なのか考えて、内容を絞っていく必要がありますね。基本はボランティア組織なので人件費がかからないため、大きくなる方向で動いてしまうことが多いです。しかしそれではすぐに破綻してしまいます。ここは注意が必要です。はっきりいって、防災と地域の祭りを同列に並べるべきではありません。
7回にわたって町会、主に大阪市内の町会について見てきましたが、まさに今、存続の危機レベルになっています。問題の先送りではなく、人がいるうちに、何とかできることを何とかする、ということをすべきだと思います。問題を先送りしていると、どこかでシステムとして墜落するのではないでしょうか。墜落する前に、軟着陸させる必要があります。
行政も、今から町会の加入世帯を増やす、とか無茶な要求を町会にしないようにしてもらいたいです。行政ができることは、町会の負担を減らすこと、特に無駄な会議を減らす、そして行政が町会に委託していることを明示することだけです。一般の方は、何もかも行政が行ってくれる、行うべき、と思っています。このような価値観をもつ一般の方が大きな震災で避難所に集まると無茶苦茶なことになってしまいます。特に防災については人の命がかかってきます。ここらで再度、全体を見直して、どうあるべきか考える最後のチャンスだと思っています。
では、ごきげんよう。